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画学生として訪れたフランコ独裁末期のスペイン。そこで出会ったフラメンコのカンテ(唄)が人生を変えた。ヒターノたちの唄によって、文字以前、文明以前の人間のエネルギーに直接触れることができたのだ。それこそがスペインの魅力=呪力だった――。画家兼カンテの唄い手である著者が、スペインと日本の本質を鮮やかに、辛口の大人のユーモアで描く。当代随一の渋くて滋味豊富なエッセイ集。
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Posted by ブクログ
スペイン在住画家が、スペインについて書く。 紀行というより、スペインについて、一つの見方を 提示している。言葉に力があり、引き込まれてゆく。 本人の挿絵も抜群。 いい本に出会えた。
実際にスペインで生活していた作者の、スペインに対する愛と怒りがぎっしり詰まっている。老後は気候温暖で物価の安いスペインに住みたいと思ったこともあったが、甘い覚悟を打ち砕かれました(笑)
マドリードの下町の安宿 唄(カンテ) バル(居酒屋)「ヒターノ(ジプシー)的に歌われたアンダルシア民謡」 カンテの基は、語りである。 畏怖 稀有 「直接」の伝承文化 神通力 荒唐無稽 霊性 人間は「存在の実感」を失ったのである。 彼らは毎日研鑽を積む 生業なりわい アルテ(芸術・芸能)豊島園芋洗いプ...続きを読むール シエスタ(昼寝) スペイン人にとって、シー(ノー)とは無に等しい言葉である。 人は生きている限り、ノーと言っていなくてはならぬ。これが、スペインでの人生だ。いや、フランスでもアメリカでも、それは大同小異の筈だ。存在証明は、ノーの一言から始まる。アリとカマル 信頼の関係 92年の万博 石膏のデッサン デリカテッセン 水害 佐賀の鍋島 藤田嗣治 パドリーノ(名付け親) 破水 家の中では靴を脱ぐ マルメロの陽光 蛇足 絵はただ「その時」だけのもの お家芸''泥棒の恩着せ''である 「ノーパサナダ!何でもない!」ドンキ・ホーテだ。さもなくば闘牛の牛だ。 「ムイ・フラメンコとてもフラメンコっぽい」というのは粋といなせを競う形容詞 牛の都合というものは一切、徹頭徹尾無視される。人間の都合と審美観のみを一方的に牛に押しつける。 強い牛は自分の美点の反映なのである。 ''朝シャン''の対句は''夜ゲロ''なのであった。 パエージャ=パエリア 思わぬ余禄 傍若無人 人は誰だって、そういう、目に見える歴史と文化のたたずまい、というものに圧倒され、尊敬するのである。 ヨーロッパに古典とか伝統とか格調とか芸術とか文化とかをイメージするであろうが、それらは全て、目に見えるものである。もう日本人は古い建物や町の佇まいを随分と壊してしまって平気だ。それらが、実は軍隊よりも強い力を持っているのは、先の大戦で京都、奈良が空襲されなかったことでもわかる。古いものが現存する、ということの力を日本人は甘く見ている。 ゴルゴタの丘で十字架にかかって、柘榴の木の棘に百舌が引っ掛けた蜥蜴のようになってしまった マネの「草上の食卓」新潟県小国山野田 ピレネー山脈 原子力発電所 ヨーロッパじゃ、ワインはスペインって決まってるんだ。第一日照時間が違うんだ。 ナチスがユダヤ人借りに使ったドーベルマンなんかを得意げに飼っている人がいるけれど、そういう人の目の中に、私は鉤十字の光を見てしまう。その飼い犬以上に主人が獣に見えてしまう。 西麻布 田園調布 成城 トレンディ マドリード 悲哀と諦念 憂国ゆうこく 北方領土問題 地球の迷い方 金丸信 阿片 マルクスが言うところの宗教である。テレビは宗教である。 京大にノーベル賞受賞者は複数いるが、東大にはいない。バカの証拠の一つである(間違ってたら御免ね。昔はそうだったんだから…) 公共の閉所における喫煙 人は皆、好んで奴隷になっている。 開高健かいこうたけし パセティック悲愴的・感動的な 「太古の歌」の響き 文字に飼い慣らされてしまうことのない、「野生」の文化 ヒターノの先祖は古代インド人 文化以前、国家以前の「野生」の文化の真髄 アルタミラ洞窟に壁画を残した人類の遠い子孫 旧石器時代の人類の感情や思考 「絵画のはじまり」のときに宇宙に迸った芸術の秘密 カルマに恵まれた人
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