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Posted by ブクログ
「国に殉ずるということ,戦死するということ-それは何も犠牲といわれるべきものではなくて,ある人間の,ある時代における生き方ー必死の力をこめた生き方そのものなのである.」(p.165 長門) 「故国のことは忘れ果てる.ただ知性の活動は瞬時も忘れてはならない.知性の修練,軍隊における知性の修練がどんな結果を生ずるか?それを実験して見せてやる.学徒士官の道を見よ!わが棘の道を見よ!」(p.204 松永) 文章力も人生観もとても敵わないと思った一方,残した人への思いや死への心持ちが切実で,同じ人間なんだなぁと.
「この地上に踏みとどまること,あの世へ逃げ込まぬこと-真個の宗教生活はそこから始まるのです.」(p.66 中澤) 戦時だからこそ,ほんとの宗教の必要性を見出せたのでは.近年は,争いの種になったり,金の匂いのするものになってしまった.でも,本当は困難な状況でも生きぬくための指針を示してくれるものなのだと.
Posted by ブクログ
「新版 第二集 きけ わだつみのこえ」日本戦没学生記念会編
戦没学生遺稿集。檜皮色。
なげけるか いかれるか はたもだせるか きけ はてしなきわだつみのこえ
嘆いていたのか
憤っていたのか
はたまた
黙していたのか
彼ら海つ神、英霊が永遠に遺した言葉を聞きなさい
というところでしょうか。
この巻頭辞にあるように、学を修めたのち、また学半ばにして召集され志願していった戦没学生たちが書き遺した思いは、単純においそれと解釈できるものではなく、
人道と国家の狭間におかれた懊悩、死を目前にしてふつふつと綴られる人間観、家族への愛、軍隊に在る矛盾やインテリの無力感など…
語弊はあるかもしれませんが、これ程深い教養を持った人たちが、死に際してからこそ遺しえた文章は、平和にしか生きていない僕たちにはあまりにも重く尊い。
アレルギーを起こさず、読まないと分からんもの。(5)
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