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離婚を機に始まる、家族の優しく切ない物語。 「僕たちは探険隊みたいだね。離婚ていう、日本ではまだ未知の領域を探険するために、それぞれの役をしているの」 ――離婚を契機に新しい家族像を模索し始めた夫、妻、小学生の2人の息子たち。その日常を優しく、切なく綴った物語「ウホッホ探険隊」。 同作は芥川賞候補となり、後に森田芳光脚本、根岸吉太郎監督で映画化もされた著者の代表作。 ほかに「プラネタリウム」「幾何学街の四日月」「月曜日の兄弟たち」の3作を収録。
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Posted by ブクログ
小学生の頃、何年生だったか、『プラネタリウム』が載っていた。 懐かしくなって購入。 やはり良かった。 オススメです。 父親が帰らなくなってメニューが変わった食卓や、苦労する母親を見て育った結果なんでもないことで空気を読んで謝りがちの息子。 離婚というテーマをあえて間接的に描くことで父親不在の孤独が...続きを読む浮かび上がっていて、全体的には明るいトーンの話運びにも関わらず、寂しさ・空虚さが伝わる。
離婚という暗く重くなりがちなテーマを、どこかほの明るく描いているのが良い。子どもたちの描写も親子の会話も瑞々しく、新鮮。
「プラネタリウム」とともに、親子の形をほのぼのと記す。映画ウホッホ探検隊」の原作は、この2作をもとにしている。映画も必見。
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