第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界

第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界

1,320円 (税込)

6pt

たたみ一畳分の大きさ、重さ約三キロ――皮膚は人間の最大の「臓器」だ。

色を識別し、電波を発信し、情報処理を行う表皮細胞。
感じるだけが皮膚の仕事ではない。
皮膚は脳にも匹敵する、いまだ知られざる思考回路である。

脳のない生物はたくさん存在するが、皮膚をもたない多細胞生物はいない。
最も重要な器官である皮膚の、潜在的可能性を論じるサイエンス・エッセイ。

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第三の脳――皮膚から考える命、こころ、世界 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2014年11月12日

    感想をどう表現すればよいのかよくわからない不思議な本。脳中心主義に疑問を覚えている人には、よき導きになるやもしれないと感じた。

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    Posted by ブクログ 2012年08月06日

    第一の脳が大脳。
    第二の脳が内臓器、そして第三の脳が皮膚という資生堂の研究者である筆者の仮説。

    知的刺激がびんびんで超絶に面白い。

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    Posted by ブクログ 2010年02月08日

    皮膚の役割を体性感覚としてとらえ、その働きに着目した一冊。
    アトピー患者である自分にとって、大変興味深い内容でした。
    皮膚の痛みによって疲労感を感じる理由が理解できました。
    「自我の形成には体性感覚が重要な役割を果たしているらしい」とのこと。
    肌で感じるものの存在を、もっと大切にしていこうと思いまし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月16日

    皮膚を科学している。健康な人間にとって皮膚とは空気のようなものだろう。しかし、その皮膚をひとつの臓器として考察し、皮膚のもつさまざまな機能を紹介している。

    脳も感覚器も皮膚も外胚葉由来の臓器である。脳を持つ一部の高等生命体以外は、皮膚で考えているのではないだろうか?このクエスチョンは、斬新だ。我々...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    皮膚は外側にある「臓器」です−。既に知られている皮膚の構造、機能、そして新進気鋭の研究者たちが、現在明らかにしつつある最先端の研究成果を基礎に、これまで科学の範疇にさえ収められてこなかった問題を考える。

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    Posted by ブクログ 2020年10月31日

    発生の段階で、脳や脊髄、目、鼻、口、耳は外肺葉がくぼんで形成され、残った部分が皮膚の表皮になるため、神経系、感覚器、皮膚は出自が同じ。

    表皮細胞のケラチノサイトは様々なホルモンを合成し、その受容体も存在する。神経細胞と同じ電位のオン・オフの状態もある。表皮が興奮状態だとバリア機能の回復が遅れ、抑制...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年02月01日

    内容は面白いが、幾つか注意が必要。
    インパクトのある書き方をしているためか、
    少し誤解を与えそうな記述が見られる。
    そのため常に警戒しながら読むことになる。
    あと、この本は帯も含めて一冊の本。

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    Posted by ブクログ 2012年03月07日

    皮膚が感覚で受信をして考え選択して反応する
    脳も神経もないゾウリムシのような原生動物にも生きよとする意志がある
    認識や判断があってものの味がわかるらしい
    細胞膜という皮膚が環境を感じ取り
    自己の生存のために「快適」さを選択する

    人間の皮膚には脳と似た組織と細胞があるという
    情報を受け取...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年02月18日

    おもしれー。

    表皮であるケラチノサイトはひとつの情報処理システム。
    光、熱、圧力などのインプットも、ホルモン伝達などのアウトプットもする。
    よって精神と皮膚は互いに密接に繋がっている。

    肌を掻いたり傷つけたら心も傷つけてしまうんだなー。と、しみじみ。


    赤いライトをあてると修復が早まる。
    にが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2010年01月17日

    改めて、情報を処理する仕組みと言うのが「脳」という一部の仕事でない事を実感させられる。そのような内容になっている。より工学的な視点から生物の環境との関わり合いを知る一つのきっかけとして本書はすばらしい価値を持っていると思われる。また同時に、改めて「脳」という中央処理システムがヒトという集合体の中でど...続きを読む

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