イスラム化するヨーロッパ

イスラム化するヨーロッパ

ビジネス・実用
792円 (税込)

3pt

多発するテロ、移民二世・三世の増加、押し寄せる難民──欧州は今まさに「イスラム化」の危機に瀕している。西欧育ちの若者が、なぜ過激派に共鳴するのか。 自由の国フランスで、なぜベールの着用が禁止されるのか。戦後復興の担い手は、いかにして厄介者となったのか。そして、欧州の「自由」と「寛容」は、いかに失われつつあるのか──。長年の現地取材に基づき、欧州を覆う苦悩から、世界の明日を読み解く!

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  • カテゴリ
    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮新書
  • タイトル
    :
    イスラム化するヨーロッパ
  • タイトルID
    :
    377250
  • 電子版発売日
    :
    2016年05月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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イスラム化するヨーロッパ のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ

    イスラム化するヨーロッパ。ヨーロッパで起きている数多くのテロ事件の背景にあるものや、ヨーロッパにおけるイスラム系移民の置かれている立場や現状がわかりました。イスラム化するヨーロッパの移民問題、今後これまで以上に移民が増える日本でも参考にできると思う。

    0
    2017年11月05日

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパが予想以上にイスラム化してるのが良く分かった。またヨーロッパの人々がイスラム教の難民・移民たちを恐れてるのもある程度納得できる。

    0
    2016年05月08日

    Posted by ブクログ

    第二次世界大戦後の経済復興を支えたイスラム系移民たちの二世が、ホームグロウンテロリスト(Home-Grown Terrorist)として彼らの祖国の脅威となっている。経済成長が陰りを見せ、ヨーロッパの各国では移民たちを祖国に戻そうと思いこれ以上の移民流入を防ごうと思ったがそれは叶わず、その後増え続け今では各国の10~15%がイスラム系移民が占める現状。
    戦後に来た移民たちの子供が出生国で市民権を得て現在二世三世としてヨーロッパで生活をし、約2000万人のイスラム系移民が存在している。

    フランスは政教分離政策を取っているため、公共の場での宗教色を排除すべく国民の1割を占めるイスラム教女子の公共の場でのスカーフの着用の禁止を始めた。ブルカ禁止法まででき、ベールを被るというのは女性蔑視の象徴であり、女性の自由と尊厳を重視するフランスの考えでは、ブルカは歓迎されないというもの。フランスだけでなくその他のEU諸国でも禁止法が広まっていく。ベール禁止法の背景にはイスラム教徒の信仰表明に対する違和感と嫌悪感があるのではとまとめられている。

    国としては国勢調査で宗教を問うことなどは決してしないフランスだが、国民間での格差や差別は蔓延っており、それがシャルリー・エブド風刺の事件に繋がる。首謀者はホーム・グロウン・テロリストであった。

    そして今回の2015年11月のパリのテロ。

    イスラム嫌いのフランスや北欧の共通点は国の価値観に対する強烈な自意識があることと欧州福祉国家の代表格であること。自国民への自由と平和を強く願うこれらの国々がイスラム嫌いを強めていっている。イスラム教に対しては宗教の違いというレベルではなく、一つの異なるイデオロギーの存在という認識が広がっている。

    まだまだ弱いイスラム教徒の政治参加。この政治参加の低さは非イスラムにとっても好ましいものではない。それぞれがコミュニティを築き過激派の温床を増長するにすぎないからだ。

    日本は所得が高いのに難民を受け入れない国として名前がアムネスティインターナショナルに挙げられた。これから低下し続けるであろう日本の人口を考えると「移民」という概念を対岸の火事と考えるのは宜しくない。

    他の宗教との共存は、常に相手への「敬意」を払うことから始めるべきである。

    出だしから知る事実にぞっとする。でもただ恐れるだけでは問題解決はできない。正しい理解・認識から始め、どのような形で平和に異なるイデオロギー・価値観を持つ他者と共存していくことができるのか身の周りの人間関係で考え実践していくことが私達にできることであるなぁと思う。

    0
    2016年02月02日

    Posted by ブクログ

    過激派テロの戦闘員になる西欧人の特徴。定職がない。イスラム教に帰依する前は、麻薬や窃盗などの軽犯罪に手を染めた不良。自由よりも、導いてくれる確かな存在を求めている。p.40

    仏の情報当局はイスラム過激派が集まるロンドンを「ロンドニスタン」と皮肉った。ロンドンのイスラム過激派の二大拠点。フィンスベリー・モスク。イースト・ロンドン・モスク。p.56

    イスラム過激派の考え方。アメリカ政府だけでなく、一般のアメリカ人も攻撃せよ。アメリカ人は投票を通じて政府と一体になっている。納税を通じて戦争に金を出している。女性や子供が犠牲になってもよい、それは海水の一滴のようなものだ。p.58

    仏サルコジ大統領。ブルカは宗教問題ではなく、女性の自由と尊厳の問題。宗教のシンボルというより、卑屈と蔑視の象徴。フランスでは歓迎されない。p.91

    パリ大モスクのダリル・ブカクール導師。フランスにはイスラム系が500万人いる。ブルカを着けているのはその内300人くらい。国家が大騒ぎするのはいかがなものか。p.92

    サンドニー(Saint Denis)。パリの北隣の都市。郊外(バンリュー)には移民が集まる貧困地域がある。公営住宅が立ち並ぶ。フランスで最も犯罪率が高い。p.103

    マルセイユ。アルジェリアから戦争を逃れてやってきた移民が多く住む。麻薬・窃盗など犯罪多発地域。p.115

    フランスではイスラム教徒であること見せつけない移民2世だけが歓迎される。p.117

    諷刺は権力者に向けられれば、体制批判になるが、社会で苦しんでいる人に向けられれば、相手を不快にさせ偏見を煽ってしまう。週刊誌シャルリ・エブドはイスラム教徒のクアチ兄弟により襲撃され、漫画家ら12人が射殺された。p.128

    マリーヌ・ルペン。イスラム教徒は学校で豚肉メニューの給食を拒否したり、授業中に祈りの時間を求めたり、イスラムはフランスの国是である世俗主義に合わない。マリーヌは集会からスキンヘッドのネオナチを締め出し、選挙では女性や若者を積極的に起用した。p.169

    英のイスラム原理主義者。民主主義は神の法を犯す。イスラム法だけが英にとって唯一の道。p.191

    0
    2024年05月10日

    Posted by ブクログ

    ヨーロッパが直面してきたイスラム教や移民の課題について考察されていた。イスラム教だから過激というのではなく、社会に残る差別や格差が結果として過激派を生んでいるんだと思った。日本においても受け容れなければ人口減少が進んでいく中で、どう移民を受け容れていくか自分ごととして考える必要がある

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    異なる宗教は共存できるのか(イスラム教と、キリスト教)
    イスラム抜きに、今の欧州は理解できない

    20世紀は、ユダヤ教と、キリスト教、21世紀に入っては、イスラム教の影響も、3大一神教が
    中東を発信源として、欧州を揺さぶっている

    キーワードは、テロ、移民、文化の衝突、融合しない宗教、移民受け入れに伴う社会福祉費用の増大だ。

    気になったのは、以下です。

    ・建国を宣言したイスラム国は人工増強策に女性を必要とした。男性戦闘員と結婚させ、次世代テロリストを産ませるためだ
    ・結婚できる歳を9歳としたのは、ムハマンドの妻アイシャが、6歳の時に嫁ぎ、9歳で性交したとの聖典の記述に由っている
    ・中東にわたり、テロ組織の戦闘員になる西欧人には、いくつかの特徴がある。定職がない。麻薬やかっぱらいなどの軽犯罪に手をそめた不良だったなど

    ・盗聴や通信傍受で多量データを収集しても、そこから必要な情報を引き出す能力がないと意味がない。本当に必要な情報をよりすぐり、テロリストを結ぶ線をどう見つけるか、分析力が必要だ
    ・聖戦や抵抗運動を志すイスラム教徒は自国やあらゆる場所で、米国に対する戦いに参加することができる。
    ・欧米人なら、雑踏にまぎれやすい。テロ犯罪歴がない小者なら、捜査当局にマークされることもない。目立たないように、細胞はできるだけ少人数がよい。

    ・テロリストの出現は英国政府を震撼させた。270万人のイスラム教徒がいる、多くは、移民2世、3世だ。

    ・イスラム教徒たちが西欧にやってきたとき、彼らは希望に満ちていた。西欧は第2次大戦後の経済復興期にあたり、産業を支える労働力として、南西アジアや北アフリカからくるイスラム教徒たちは歓迎された
    ・西欧で生まれた移民の子たちは、出生国で市民権を獲得した。現在は、2世、3世だ。

    ・イスラム教徒はいまだに、フランスでよそ者扱いです。我々は人種差別撤廃に努めている、という人たちも、イスラム教徒が信仰を実践することを嫌うのです
    ・西欧ではイスラムとの関係で2つの異なったアプローチがある
     ①同化主義:フランスやドイツのように、同化、をもとめ、移民たちに自国の価値を植え付けようとする考え
     ②多文化主義:英国のように、さまざまな民族集団が独自の宗教、習慣を維持しながら、併存を目指す考え

    ・シャルリ:漫画をつかったイスラムへの風刺
     仏誌 リベラシオン、ルモンドは、ムハマンドの風刺画をそろって新聞に掲載した
     米国は掲載に慎重、ニューヨークタイムス、AP通信、CNNらも報道を見送った
     日本も、読売、朝日、毎日などの主要全国紙も掲載を見送った

    ・ドイツの積極的な移民受け入れ政策:メルケルの方針には、人道的配慮以外に、人口減少への危機感という思惑もあった
    ・中東からドイツへ向かう移民の群れが、その通過国に大きな影響を与えてきた
    ・欧州では、難民を受け入れるべきとの声と、イスラム人口急増、移民の流入を不安視する声があがっている

    ・まったく異なる文明の国から、ものすごい数の移民が波のように押し寄せている。その習慣や伝統は、我々とはまったく折り合わないものだ
    ・かわる北欧の寛容、国民と同化する移民は歓迎するが、イスラム教徒は国民が培ってきた価値観に溶け込まず、福祉を食い物にしているだけだと告発した
    ・イスラム嫌い政党が伸長するフランスや北欧には共通点がある。それは、福祉国家の代表格である上に、国の価値観に対する強烈な自意識をもっていることだ
    ・移民嫌悪の根っこは、経済や、福祉の負担だけではない。価値観の違いが大きい

    ・各国政府は一方で、イスラム教徒の若者にアピールするあめに、若くて有能な政治家を要職に起用する努力をしている
    ・日本が移民受け入れに消極的なのは、よく知られている。外国人が来れば、賃金が下がる、得をするのは大企業だけ。治安悪化をまねく、日本に多民族主義は合わない

    目次

    はじめに
    1 過激派志願の若者たち
    2 ホームグロウン・テロリスト
    3 共存の葛藤
    4 立ちはだかる壁
    5 シャルリー・エブド事件の衝撃
    6 イスラムと欧州政治

    ISBN:9784106106491
    出版社:新潮社
    判型:新書
    ページ数:208ページ
    定価:720円(本体)
    発売日:2015年12月20日

    0
    2023年11月21日

    Posted by ブクログ

    海外からフランスに渡ってきた移民や、その子供たちが疎外され、イスラム教の中でも過激な思想に染まり、ホームグロウンテロリストになっていく構図が、説得力を持って示される。2015年の刊行だが、2023年の今読んでも内容は古びていない。
    日本でも、海外からの労働者やその子供は疎外されている。日本も他人事ではないし、フランスや他のヨーロッパのようになってしまうかもしれない。そうなる前に、手を打たなくてはならないと強く感じた。

    0
    2023年02月27日

    Posted by ブクログ

    実際ヨーロッパに行くと、ムスリムの人たちが
    多い。
    宗教も違うし、絶対軋轢あるよなぁと、
    思いながら読みました。

    日本でもこのような問題が起きるでしょう。

    0
    2019年09月22日

    Posted by ブクログ

    先に読んだ「言葉と爆弾」とともに、日経新聞で紹介されていた。日本ではその深刻さがよくわからなかったが、本書を読んでいずれ日本でも向き合わなくてはならない問題なのだろうということがよく理解できた。

    「イスラム女性を研究するスイス・フリブール大の助手ジェラルディーヌ・カシュトに疑問をぶつけてみた。すると、『女性の多くは抑圧された人たちへの共感が強い。矛盾に満ちた社会に嫌悪感を抱き、正義の社会を作りたいと思っている。それで、『別のすばらしい世界がある』という過激派の訴えに引き寄せられてしまうのです』という答えが返ってきた。」
    「欧米生まれの過激派が、シリアやイラクでテロ活動に加わった後、祖国に舞い戻ってくると、彼らは地雷のような脅威となる。アラブ人テロリストと異なり、母国のパスポートを使って、人目を引かずに動き回ることができるからだ。土地勘に優れ、人脈も築きやすい。」
    「…『ハイブリッド』と呼ぶホームグロウン・テロリストは、そこから派生した。
     彼らは中東への渡航経験すらないのに、モスクの説教、あるいはインターネットやソーシャルメディアの情報を通じて過激思想に共鳴し、自らテロリストになる。あるいは、自ら中東に出かけて行って、訓練を受ける。自分で狙いを定め、自力で武器を集めてテロを実行する。これといった前科がない上、小集団か、時には単独行動する一匹オオカミも多い。中東のテロ組織との関係が見えにくく、情報当局が危険性を把握するのが極めて難しい。」
    「ムハンマド風刺画をめぐる欧米の感覚の違いは、宗教に対する熱さの違いかもしれない。
     英国では毎週教会に通う人の割合はせいぜい一割、フランスでは5%にすぎない。これに対して、米国では国民の4割が毎週、教会やシナゴーグなど礼拝所に通う。米国では宗教は国民それぞれの価値観に根差し、社会や政治に影響力を持つ。」

    0
    2021年08月08日

    Posted by ブクログ

    2015年までにヨーロッパ(主にフランス)で起こったテロの背景をまとめてある。

    印象に残ったのは
    アイデンティティーの拠り所としてイスラム過激思想に傾倒していく若者たち、
    植民化など含め難民・移民を労働者として自国に受け入れたのち、ヨーロッパ人種ではない移民は出ていけばいいと考えるヨーロッパ人、
    フランスの掲げる自由にイスラムの習慣を選択する自由は含まれない、
    今のヨーロッパは敬虔な宗教者は少ない。


    どうしたら差別や暴力など負の応酬がなくなるんだろうと考えさせられる。

    0
    2016年05月09日

イスラム化するヨーロッパ の詳細情報

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    :
    ビジネス・実用
  • ジャンル
    :
    社会・政治 / 国際
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮新書
  • タイトル
    :
    イスラム化するヨーロッパ
  • タイトルID
    :
    377250
  • 電子版発売日
    :
    2016年05月27日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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