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「これは禁断の果実…。二人で食べたらお互い追われる身になるぞ」 都内で起きた不可解な殺人事件。新聞記者の貴志誠一は、問題の裏側を探るべく、事件の関係者である警視庁の篠原に近づくが、篠原の影には、闇に潜む凶暴な男が存在していた。 『リョウ』と名乗るその男に拉致された貴志は、そこで陵辱の限りをつくされ、二度と篠原の事件に関わらないことを約束させられる。 しかし、残酷にも事件は新たな展開をみせ、貴志の不安を大きく揺さぶった。事件の真相を知る人物は篠原の他にもう一人。危険と知りながらも貴志はリョウを呼び出し…。
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Posted by ブクログ
どうしても、3人称書きの部分に一人称が混じるのが気になってしょうがなかった…多分、文体の波長が合わないんだろうなぁ。冷静に粗筋を辿ると、初めから用意されていたヒントの上を貴志が歩き廻っている、と言う感じがして、左遷されてやさぐれてた所をがむしゃらに真相を追う、と言う新聞記者としての飢餓感で到達した、と言う感じがしなかったんだよなぁ。ネタはいつも他から提供されて、そこへのこのこ出て行って男に凌辱される、と…
自分を暴力的に凌辱した相手に愛情を抱いてしまう、と言う面で「虚偽」と言う感じが出ているのではなくて、一人の人間の分裂した人格を深く愛してしまう苦しみ・痛みの部分は後半凄く伝わるのだが、そう言う面と、事件を追う新聞記者としての主人公の物語の部分の描かれ方に統一感がない、と言う感じが上巻から抜けなくて、これは作者の文章力ではなくて、単に個人的に「合わない」と言う事だろうと思う。
テーマ、設定自体はとても面白いのに、
話を早急に展開させたいためなのか、話の流れについていけない事がしばしば。何より、一流新聞記者としては疑問が残る主人公の言動。
上下巻ではなく、もう少し巻数があれば、色々と書き込めてもっと面白い作品になったはず。テーマとしては面白いだけに、本当に残念。
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