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Posted by ブクログ
ベタベタの大阪出身の作家にはついつい惹かれてしまうのが大阪人。大阪府岸和田市出身だという著者の面白そうなタイトルとジャケットを見て即買い。
主人公の健二は長距離トラックの運転手。妻の香織はといえば、家事全般が苦手なうえに、金は空から降ってくるとでも思っているのかクレジットカードで買い物し放題。まだ2歳半の娘の詩織を連れて出かければ、詩織の存在を忘れてひとりで帰ってくることもしょっちゅう。だけど美人でナイスバディの香織を健二は愛している。ところがある日の夫婦喧嘩後、数日経ってから健二が帰宅すると、部屋の中から一切合切の家具が消えていた。蛍光灯まで持って香織は家出したらしい。しかも詩織を健二の実家に預けっぱなし。幼い詩織に手を焼きながら、香織を探して走る健二だったが……。
『岸和田少年愚連隊』の原作者ですから、大阪弁に安定感があるのは無論のこと。それゆえテンポもいいけれど、読みやすいというだけで中身はイマイチ。香織似の詩織はものすごく可愛くて、こんな娘から「お父しゃん」と呼ばれてメロメロになる健二を想像するのは楽しいし、健二の実家の面々も個性派ぞろいで痛快。しかし胸を打つところまでは行きません。この著者は家族愛ものよりは友情ものを書いているほうがよさそう。思うにこれは映像向き。それなりにアクの強そう役者を並べて大阪弁でまくし立てれば、この原作よりもずっと面白くなりそうです。原作はイマイチだけど映像化は希望。
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小説・文芸
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