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貧しい村に生まれた少女・シェラは、自分を襲う解放軍兵士の後ろに「美味しそうな」死神を見る。死神の鎌が振り下ろされるより早く、シェラは死神をたいらげた。そして、彼女は王国軍の兵士となる。大きな鎌を手に憎き帝国軍を倒すため、美味しい食事にありつくため――。
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Posted by ブクログ
面白かった!強い主人公にわかりやすい構図。アクションも派手で読んでいて楽しかった。三国史が好きな人に読んでもらいたい。
『七沢またり』氏によるハイファンタジー小説です。 多分、戦争でのサクセスストーリー……立身出世ものになるのかな? 上下巻に分かれていまして、読み応えは十分ありました。今回の上巻では、まだまだ前半戦というところですが、どこか病んでしまった主人公と、世界の残酷さが描かれていました。残酷な世界の中で、...続きを読む歪まざるを得なかった少女のお話です。 食欲が旺盛なことをのぞけば、ごく普通の少女だったはずの「シェラ」が、「死神」を食べたことで、飢えを嫌い、おいしい食事を手に入れるため、そして食事を奪った解放軍を殺すために、ただひたすらに圧倒的な戦闘能力を持って戦い抜くと言う話でした。 シェラは武勇に優れ、また大胆な作戦を考え付くだけの「勘」も持っており、基本的には彼女が武勇を持って戦い抜くところに焦点が当たっています。 その結果、上巻だけでも、すでに残酷な様相を呈しています。シェラは基本的に敵は惨殺しますし、彼女に心酔する騎兵隊員たちも、どこかおかしくなっているような感じです。 しかし、いくらシェラが強くとも、彼女が属している王国軍は解放軍に敗北続きですから、かなりハラハラして、先が不安になります。敗戦濃厚な王国軍に仕えるシェラ。これから彼女がどうなって行くのか、とても気になります。 「おいしいものを食べる」「解放軍は皆殺し」。この二つを掲げるシェラの行く末は、果たして救いがあるのか、ないのか……。敗戦の中で、戦い抜く「英雄」のお話。
死神を物理的に食べた少女が、敗戦濃厚な国王軍に所属し反乱軍を鎌で刻むお話。タイトルはファンタジーっぽいですが、中身は戦記物。ゲーム内ですら迷子になる方向音痴な私(のような人)のために、地図が付いてます。「なろう」で読んだ小説の中では、一番心惹かれたお話です。
おもしろかった。戦場となった貧村の少女シェラが飢死に寸前に兵士に襲われる、そのときに死神を食べることによって、ミューテーション的な劇的変化を起こす。死神の能力をアダプトした感じか。大きな鎌を自在に操る、死神少女無双。”食べること”をプライオリティにした、善悪の区別の無い主観だけで動く少女という設定が...続きを読む興味深い。そして、兵士として進むにつれて、他者とのかかわりもできてくる。上下巻セットで200円だったので、なんとなく読み始めたが、コスパめっちゃ良い。これは当たりかも。ラストに期待したい。
だが、嘲りを受けた当の本人は、やはり気にしていなかった。名誉や誇りが傷つけられようが大したことはない。死にはしない。 もしも、ここが食事の場だったらこの参謀達の首は既になかっただろう。食事中に騒ぐ屑共は死ぬべきだから。 (P.203)
こういう中世ファンタジーって好きなんだけど、吉野匠さんのレインに似ているなー、って気がしました。 型破りで、半端じゃなく強くて、特徴的な武器を持っていて。 下巻も読んでみようと思います。
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