江ノ電 10kmの奇跡―人々はなぜ引きつけられるのか?

江ノ電 10kmの奇跡―人々はなぜ引きつけられるのか?

1,320円 (税込)

6pt

4.5

廃線の危機を乗り越え、ローカル鉄道の雄として異彩を放つ江ノ電(江ノ島電鉄)前社長の初著書。テレビなどでも注目度の高い江ノ電についてのマネジメント側からの初めての出版物となる。

全区間わずか10km15駅のローカル私鉄でありながら、年間乗客1700万人(うち1200万人超が観光客と推定される)以上を引きつけるのはなぜか?
その背景には、地域の魅力もさることながら、効率化の風潮に流されずあくまで「安全」を第一に考える「昭和の鉄道屋の心」や、「変わらないことの魅力」を打ち出す戦略があると著者はいう。
具体的には、トップが自らの脚で全線を歩く年末の総点検や、手間をかけても古い車両や駅舎を使い続けるエピソードなどが語られる。

米国流の収益重視の経営が全盛の中、あえて日本の良き精神文化を見直すことが重要だという思いが伝わってくる。
今後、量的な拡大が図れない中で、いかに「質」で企業価値を高めるか――という経営哲学としても大きな示唆を与えてくれる。

鉄道、観光、町おこしなどの関係者はもちろん、一般のビジネスマン、経営者にも新たな視点を与えてくれる1冊。


◆著者の言葉

江ノ電に昭和の良き姿を見出すことで、今の経済が置き忘れている大切な日本の精神文化を復権すれば、日本社会の再生の一助となるのではないか。
鉄道屋として生きてきた男の言葉も、今の時代にお役に立てるのではないか。
――おこがましいですが、そう考えて、鉄道のことを語る本を出させていただきました。

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江ノ電 10kmの奇跡―人々はなぜ引きつけられるのか? のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2021年03月28日

    江ノ電をもっと知りたくなる一冊。小田急の傘下とはいえ、どうしてここまで独自性を保つことができているのかがわかったような一冊。

    0

    Posted by ブクログ 2016年04月04日

     江ノ島電鉄の前社長である深谷研二さんの著書。

     鎌倉、湘南、江ノ島を走り、観光客にも非常に人気のある江ノ島電鉄。経営的にも苦しい鉄道会社が多いなか、江ノ島電鉄が努めてきたことについて書かれています。

     深谷さんは社長時代、毎年、年末になると江ノ電の路線をご自身の脚で歩かれて点検なさっていたそう...続きを読む

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