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Posted by ブクログ
ちょうどこの本が出版される頃、養鰻業や研究者の人たちの座談会を拝聴する機会に恵まれた。本当に食べていいの?と思っていたウナギ。限りある資源を、次世代に受け継ぐ使命と、食文化の伝達は相反するのか?そんな疑問やしこりを取り除いてくれる発見だ。
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土用の丑の日に、こぞって口にされるウナギ。実はとてもその謎の多いミステリアスな生き物だ。そして、ついに世界初の天然のウナギの卵が発見された!一方でレッドリストに掲載され絶滅の危機にもある。身近な生き物・食材から、科学的好奇心をくすぐる一冊!
塚本勝巳(著)
1948年岡山県生まれ。日本大学教授。東京大学名誉教授。農学博士。専門は海洋生命科学。世界初のウナギの産卵地点の特定などウナギ研究で前人未到の成果を次々とあげてきた「世界のウナギ博士」。
Posted by ブクログ
土用の丑の日に欠かせないうなぎ。
しかしその生態は長い間なぞに包まれていました。
…ということは知っていました。
うなぎ博士こと塚本勝巳先生が、世界で初めてうなぎの卵を発見したことはニュースで知っていましたが、この本はその記録であるだけではなく、好きなもの、興味のあるものを追い求める楽しさが溢れています。
ひとつの研究の成果が、わからなかった世界に光を当て、次の研究への道が作られます。
ひとつの研究の成功が、協力してくれる人たちを連れてきてくれます。
そしてどんどん世界は広がっていくのです。
子どものころから「海底2万マイルごっこ」や「十五少年漂流記ごっこ」など、冒険ごっこが好きで、大学で文化人類学に出会い、船にのって古代遺跡を発見することを夢見ていた先生が、なぜかうなぎの専門家に。
うなぎの卵の発見だけではなく、最初のうなぎはどこで発生したのか?とか、うなぎの仲間は何種類あるのか?とか、興味はどんどん広がっていきます。
「アフリカにょろり旅」という愉快なうなぎ本を書いた青山潤さんも、先生の教え子だったのですね。
世界中どこへ行っても、時間さえあればうなぎを釣ったりうなぎを買ったりしている師弟の様子も、ほほえましく楽しいです。
“わたしはそもそも「研究は楽しくやらなくちゃならない。」と思っています。(中略)研究こそが、研究者にとっては最高の遊びなのです。でも誤解しないでくださいね。遊び半分で研究しているわけではありません。一生懸命に研究して、ときには苦しいこともあるけど、研究者にとって研究しているときこそ、最高の時間なのだという意味です。”
読書感想文コンクールの中学生の部課題図書です。
しかしこの本も、読める子ならば小学校中学年くらいから読めると思います。
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