Posted by ブクログ
2015年05月17日
★リーンスタートアップに似ている。
・製品開発とマーケティングを別のプロセスとして分ける仕組みはもう古い。インターネットとソーシャルメディアを使えば、正確なフィードバックは得られるのだ。従来のやり方は、根拠なしのギャンブルである。
・グロースハッカーは、従来の方法は破棄し、追跡、改善、検証可能な...続きを読む手法だけを追う。ブランディングのような実態があるのかないのか漠然としないものは考慮しない。
・直感と芸術思考が支配してきたマーケティングの領域において、地に足のついた技術で切り込む。
・従来のマーケティングは、結局、手持ちのものが誰に売れるか探す、だった。ついでに言うと、微妙なものであることが多い。そうではなく。グロースハッカーなら、顧客が欲しいと思うものを提供することができる。
・エアビーアンドビーの成功は、細かく、何度も作り直した点にある。従来のマーケティングだったら、使えない製品のでっち上げフェイズが続いてくところを、直し続けた。
・従来のマーケティングでは、MVPは作らない。出来てから、大々的なプロモーションをかける。で、何も試していない製品はだいたいにおいて平凡なので、反応は悪い。MVPの作成と検証は、マーケティングの仕事だ。設計や要件定義のフェイズでやることではない。
・サービスが開発するに任せるのはもうやめよう。マーケターは、もっと、作るところに入れる。
・書籍の例はわかりやすい。ブログの中身や経路を知っていれば、顧客が求めているものが分かる。数字にも出せる。これはもうギャンブルではない。
⇒パートナー向けサイトとかもそうだな。。。何で検索されているか、とか、本体サイトに何を見に来ているとかから推定できそうだ。
・仮想プレスリリースや、仮想FAQや仮想ユーザマニュアルを作り、そこから逆算するのも良い。
・最終目標は、宣伝しなくても、製品と顧客が最大の宣伝になるように改良していくこと。この仕組みづくりである。
・だが、すごいアイデアさえあれば人は食いつくわけではない。しかし従来通りのお金をかけた方法が全てで無いということ。フィードバックを得られるだけのコアユーザは捕まえる必要がある。
・やってから、測ることで継続、撤退、ピボット判断する。測ること。ここはリーンスタートアップと同じ。
・コスト対効果を上げるには、対象は絞る必要がある。全ユーザではなく、まずはアーリーを探すのだ。製品の進行段階で、対象が変わるため、やることも変えねばならない。
・アーリーやイノベイターをどう探す?方法はたくさんある。。。P54以降。
・エアビーアンドビーの例では、半分は、テクニカルな能力によるものとなっている。確かに、技術のわからない人間には思い浮かばない手法、というのはある。絶対にある。
⇒うちの会社では、ウェブサービス部門がこの状態になっている、そのために、テクニカルな部分のわからない人間が不要になってきている。
・小さくスタートアップしたら、次はクチコミだ。クチコミは、勝手に起こるものでも偶然起こるものでもない。狙って、クチコミしたくなるようにしているのだ。
・そのためには、クチコミするインセンティブは?を自問自答する必要がある。とにかくユーザの動機付けだ。グルーポンとかは、もろにお金だった。それも良いし、誇らしげな気分にさせる、でも良い。いいね、を用意するだけじゃなくて、明確な仕掛け必要。
⇒STとかはこういう要素あるなー。つぶやきたい、という。最初だけかな。
・ブランディングにテレビのような高い広告費は必要ない。それは、お金がある人の最終手段、賭けである。どれだけの費用対効果なのか、それぞれの手法について調べる必要はあるけどね。
・クチコミしたければ、製品の中にクチコミの種を仕込む。もしくは、AWSのような、直接的ではない、自己承認欲求が満たされるような仕組みか。
・かつて、見込み顧客獲得と、営業は別の仕事だった。今は違う。見込み顧客獲得後も、検証による学び、科学し続けなければならない。
・ツイッタでは、まず何をすると顧客が定着し続けるか調べた。フォロワーだった。そこで、フォロワーをまず増やすような流れを作った。
⇒うちもできるな。。。顧客の動きをより詳細まで抽出して、分析する必要があるが。
・グルーポンはここで失敗した。ユーザ数という、単純すぎる指標を対外対内で使った。それは間違いないのだが、ブレイクダウンして、それを満たす顧客満足、というのをないがしろにした。結果、短期的な、虚像の数字ばかり追い、ユーザをなくしていった。
・売り上げが足りないなら、営業と広告費を上げれば良いのではない。それはただの劇薬に過ぎない。ユーザがそのサービスに満足するように、サービスを良くするのだ。そして、クチコミするくらいまで満足度を引き上げよう。ドッグヴァケイの例とかも真似できる。
・マーケティングは、見込み客、既存顧客をもっと活かそう。これらのコンバージョンは、これらの獲得よりも重要である。掌中の一羽はそうちゅう二羽に値する。
・ティムの場合、5年間のブログ活動で、一定の潜在顧客を持っていた。これは非常に大きなことである。自分のネットワークを持っておくことである。
・マインドセットは参考書で手に入るが、テクニックは実践でしか手に入らない。だから、ほしいなら、経験できるところへ行きな。