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遺伝子から、生物進化を考える。自然淘汰だけで、進化は語れるだろうか? どんなに優れた形質でも、子に受け継がれなくては、その形質は絶えてしまう。受け継がれるかどうかは、確率が支配する。集団遺伝学の第一人者が提唱する偶然と淘汰の新しい進化モデルを解説する。(ブルーバックス・2009年5月刊)
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Posted by ブクログ
先に断っておくと,集団遺伝学を勉強していて本著者について知らないのであれば,目を通しておくべき本である。
題名にある「ほぼ中立説」というのは,今となっては一般的とされる木村資生の「中立説」の難点に対するものである。太田朋子は「弱有害効果(ほぼ中立)」の導入によりその解決を図った,現在では十分認められている概念とみられる。
本書のレビューを簡潔に言うなら,内容★5で編集★1,といったところ,★3なのはそれを渋々平均化したもの,レビューサイトの星の(内容にしては)低いのはこれに尽きると思う。内容は集団遺伝学に触れるのであれば必読ものだ。
そのレベルの高さに編集が追いついていない。随時補足説明をしたり巻末に用語集を載せたりと初心者に合わせようという努力が一応は見られるものの,そもそも初心者が読めるレベルの話ではない(木村資生の理論が分からないと門前払いだろう)。ではある程度分かる人が満足するものかというと,そうでもない。引用元の論文のリファレンスがないのは,学術書ではないということなのか。
まとめると,読者層のターゲッティングができていない本,ということ。もっともビジネス書ではよくあることなのだが。
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