あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

594円 (税込)

2pt

過酷な労働に耐え、明治の富国強兵政策を底辺で支えた無数の少女達。その女工哀史の真実とは。四〇〇名に及ぶ元工女を訪ね、歴史の闇に沈んでいた近代日本の民衆史を照らし出す、ノンフィクションの金字塔。

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あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年02月06日

    明治〜昭和初期の工女たちに寄り添い、その知られざる日々の生活に迫った記録文学。著者のヒューマニズムと、当時を知る先人たちの膨大な証言が、本書全体を人間味溢れる温かい作品に仕上げてくれている。工女を襲った悲劇だけに終わらず、「工場側・経営者側はどういった状況だったのか?」まで掘り下げてくれているのも先...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2020年10月26日

    映画やドラマは見たことは無いですが、話だけは聞いていました。雪の深い峠の山道を小さな女の子たちが仕事のために死に物狂いで歩き、そして死にそうになるくらいまで製糸工場で働かされるというお話だと。

    こういう聞いていた苦労話と違って、当時の日本の歴史的背景が詳しく書かれていて、明治維新から世界へと進出す...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2014年01月11日

    悲しい。でも約100年前の工女さんたちが今の日本の基盤を支えてくれたのだなぁとありがたく思う。
    外部から見たら悲惨な環境に見えても、当事者たちは意外とそうは思っていなく、むしろ感謝しているフシもあるという点は、現代のサラリーマン生活にも似たようなものを感じる。(当時に比べて現代は格段に恵まれているが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年09月07日

    雪と氷の峠を越えて生糸紡ぎに励んだ女工哀歌。壮絶な生き様が描かれるが、明治大正の飛騨の娘たちにとっては生きるための必然だった。現代で言えば残業過多のサラリーマンか、あるいは日本人のために魚の骨をとるアジア諸国の女工さんか、はたまたミニカー組立の。。。

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    Posted by ブクログ 2023年10月11日

    小説かと思ってましたが史実書でした。
    工場で朝から晩まで1年間働いた報酬が
    上履き1足とか何も無かったとかは、
    ちょっと考えられない。しかし、女工さんに
    してみれば米のご飯を食べられるだけマシと
    いう方もいたらしい。
    今では考えられない労働環境や条件は想像を
    絶する。
    読み終わった後は、自分の仕事の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月04日

    持たざる日本が外貨を稼ぐにはここまでしなくてはならなかったのか、と改めて。女工哀史は小学校の社会科で初めて知ったが、富岡製糸場を実際見たのはつい最近。峠を越えるという言葉を実感出来る話だった。

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    Posted by ブクログ 2015年01月11日

    正確な表題は『あゝ野麦峠 -ある製糸工女哀史-』
    (1968)

    山本氏の主張には共感できる。
    製糸女工史を、単なる哀しい出来事として記憶してはならない。確かに、女工の中には辛い思いをした方もあっただろう。しかし、彼女達のその経験を悲惨な昔話として捉えてはいけない。むしろ、未来に対する重要な教訓とし...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年04月23日

    「ああ、飛騨が見える……」
    故郷を前に野麦峠で死んだ若き製糸工女みね。富国強兵政策に押しつぶされていった無数の娘たちの哀しい青春を描く、戦後ノンフィクションの名作。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    中学1年の時に読んだ所為か、記録のように淡々と書かれていたせいなのか、あまり悲劇性を感じなかった分、なにか頭に引っかかる一冊。私の中のこの時代に対するイメージは、この一冊がベースとなっているといいかもしれない。

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    Posted by ブクログ 2022年08月12日

    先日、富岡製糸場に行ったときに、製糸場説明ツアーに参加していた女性が、ツアー員に質問していた。
    「女工は「ああ野麦峠」みたいな感じで働かされていたのですが?」
    「いいえ、富岡製糸場は他のお手本となるように作られた工場なので、労働時間は長くはなかったし、仕事後女工に学問などを教えるなどをしていたのです...続きを読む

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