あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史

715円 (税込)

3pt

過酷な労働に耐え、明治の富国強兵政策を底辺で支えた無数の少女達。その女工哀史の真実とは。四〇〇名に及ぶ元工女を訪ね、歴史の闇に沈んでいた近代日本の民衆史を照らし出す、ノンフィクションの金字塔。

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あゝ野麦峠 ある製糸工女哀史 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    明治〜昭和初期の工女たちに寄り添い、その知られざる日々の生活に迫った記録文学。著者のヒューマニズムと、当時を知る先人たちの膨大な証言が、本書全体を人間味溢れる温かい作品に仕上げてくれている。工女を襲った悲劇だけに終わらず、「工場側・経営者側はどういった状況だったのか?」まで掘り下げてくれているのも先

    0
    2022年02月06日

    Posted by ブクログ

    映画やドラマは見たことは無いですが、話だけは聞いていました。雪の深い峠の山道を小さな女の子たちが仕事のために死に物狂いで歩き、そして死にそうになるくらいまで製糸工場で働かされるというお話だと。

    こういう聞いていた苦労話と違って、当時の日本の歴史的背景が詳しく書かれていて、明治維新から世界へと進出す

    0
    2020年10月26日

    Posted by ブクログ

    悲しい。でも約100年前の工女さんたちが今の日本の基盤を支えてくれたのだなぁとありがたく思う。
    外部から見たら悲惨な環境に見えても、当事者たちは意外とそうは思っていなく、むしろ感謝しているフシもあるという点は、現代のサラリーマン生活にも似たようなものを感じる。(当時に比べて現代は格段に恵まれているが

    0
    2014年01月11日

    Posted by ブクログ

    雪と氷の峠を越えて生糸紡ぎに励んだ女工哀歌。壮絶な生き様が描かれるが、明治大正の飛騨の娘たちにとっては生きるための必然だった。現代で言えば残業過多のサラリーマンか、あるいは日本人のために魚の骨をとるアジア諸国の女工さんか、はたまたミニカー組立の。。。

    0
    2012年09月07日

    Posted by ブクログ

    少しでも家族の助けになる為に過酷な製糸工場で働き続けた少女たちの史実。

    「稼いだお金を生活の足しにしたい」「家族の喜ぶ顔を見たい」と思う少女たちの純粋な気持ちが文章から滲み出ています。
    しかしその純粋な気持ちと裏腹に収益のほとんどは戦争の資金に使われている残酷さ。

    教科書には戦勝と産業革命で明治

    0
    2025年07月12日

    Posted by ブクログ

    どういう経緯で読もうと思ったのかもう忘れてしまったけど、戦争時代に勝利を築けたその影には女工たちの犠牲があったことを知り、心が苦しくなりました。

    0
    2025年03月01日

    Posted by ブクログ

    小説かと思ってましたが史実書でした。
    工場で朝から晩まで1年間働いた報酬が
    上履き1足とか何も無かったとかは、
    ちょっと考えられない。しかし、女工さんに
    してみれば米のご飯を食べられるだけマシと
    いう方もいたらしい。
    今では考えられない労働環境や条件は想像を
    絶する。
    読み終わった後は、自分の仕事の

    0
    2023年10月11日

    Posted by ブクログ

    持たざる日本が外貨を稼ぐにはここまでしなくてはならなかったのか、と改めて。女工哀史は小学校の社会科で初めて知ったが、富岡製糸場を実際見たのはつい最近。峠を越えるという言葉を実感出来る話だった。

    0
    2017年02月04日

    Posted by ブクログ

    正確な表題は『あゝ野麦峠 -ある製糸工女哀史-』
    (1968)

    山本氏の主張には共感できる。
    製糸女工史を、単なる哀しい出来事として記憶してはならない。確かに、女工の中には辛い思いをした方もあっただろう。しかし、彼女達のその経験を悲惨な昔話として捉えてはいけない。むしろ、未来に対する重要な教訓とし

    0
    2019年09月28日

    Posted by ブクログ

    「ああ、飛騨が見える……」
    故郷を前に野麦峠で死んだ若き製糸工女みね。富国強兵政策に押しつぶされていった無数の娘たちの哀しい青春を描く、戦後ノンフィクションの名作。

    0
    2012年04月23日

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