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Posted by ブクログ 2022年02月06日
明治〜昭和初期の工女たちに寄り添い、その知られざる日々の生活に迫った記録文学。著者のヒューマニズムと、当時を知る先人たちの膨大な証言が、本書全体を人間味溢れる温かい作品に仕上げてくれている。工女を襲った悲劇だけに終わらず、「工場側・経営者側はどういった状況だったのか?」まで掘り下げてくれているのも先...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年10月26日
映画やドラマは見たことは無いですが、話だけは聞いていました。雪の深い峠の山道を小さな女の子たちが仕事のために死に物狂いで歩き、そして死にそうになるくらいまで製糸工場で働かされるというお話だと。
こういう聞いていた苦労話と違って、当時の日本の歴史的背景が詳しく書かれていて、明治維新から世界へと進出す...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月11日
悲しい。でも約100年前の工女さんたちが今の日本の基盤を支えてくれたのだなぁとありがたく思う。
外部から見たら悲惨な環境に見えても、当事者たちは意外とそうは思っていなく、むしろ感謝しているフシもあるという点は、現代のサラリーマン生活にも似たようなものを感じる。(当時に比べて現代は格段に恵まれているが...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月11日
小説かと思ってましたが史実書でした。
工場で朝から晩まで1年間働いた報酬が
上履き1足とか何も無かったとかは、
ちょっと考えられない。しかし、女工さんに
してみれば米のご飯を食べられるだけマシと
いう方もいたらしい。
今では考えられない労働環境や条件は想像を
絶する。
読み終わった後は、自分の仕事の...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年01月11日
正確な表題は『あゝ野麦峠 -ある製糸工女哀史-』
(1968)
山本氏の主張には共感できる。
製糸女工史を、単なる哀しい出来事として記憶してはならない。確かに、女工の中には辛い思いをした方もあっただろう。しかし、彼女達のその経験を悲惨な昔話として捉えてはいけない。むしろ、未来に対する重要な教訓とし...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月12日
先日、富岡製糸場に行ったときに、製糸場説明ツアーに参加していた女性が、ツアー員に質問していた。
「女工は「ああ野麦峠」みたいな感じで働かされていたのですが?」
「いいえ、富岡製糸場は他のお手本となるように作られた工場なので、労働時間は長くはなかったし、仕事後女工に学問などを教えるなどをしていたのです...続きを読む
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