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私たちは、現世に生を受けながら、浮世に明け暮らす生身である。永遠に若くはなく、終には老いとなる。個体としての命はかほど儚い。それはヒトもサルもトカゲも同じだ。他方、生命の誕生以来、生物は無限的な時間のなかで進化を遂げてきた。生命現象の多様性は進化の積畳なのである。生の永遠と命の儚さ、そのジレンマの狭間で、生命はまばゆい輝きを放つのだ―。本書では、様々な動物の生きかたを紹介し、進化的な視点から生命サイクルの意味と仕組みを見つめる。最新の研究を渉猟し、人間とは何かを考えた快著。
...続きを読むPosted by ブクログ 2010年05月13日
進化人類学という視点から、現代の人間について、社会について考察する一冊。
コンテンツは以下の通り:
「食べる」「みんなと生きる」「連れ合う」「育つ・育てる」
「いのちの坂」「いのちの終わりとつなげる知」
「連れ合う」の章で原始時代より進化し続けた男女関係、そして現代の男女関係について非常に納得し...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月07日
非常に面白い!!
本当はとても難しいことを取り扱ったものと思うが,非常に平易に書かれていて,しかも知的好奇心を満たしてくれる。
読み物的に買ったのだけども,近年の比較行動学やら比較社会学やらの最新知見も豊富にレビューされているので,
自分の研究の参考にも使えそう。
久しぶりにグイグイ読んでしまっ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年10月27日
[ 内容 ]
私たちは、現世に生を受けながら、浮世に明け暮らす生身である。
永遠に若くはなく、終には老いとなる。
個体としての命はかほど儚い。
それはヒトもサルもトカゲも同じだ。
他方、生命の誕生以来、生物は無限的な時間のなかで進化を遂げてきた。
生命現象の多様性は進化の積畳なのである。
生の永遠と...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月29日
生き物としての進化という観点から、人間とは何かを考えた本。2008年出版だからすでに最新とは言い難いが、当時の最先端の知見に基づいて書かれている。
なるほどと興味深く読んだが、読後に残ったのはトリヴィアルな知識だった。
たとえば、肥満先進国のアメリカからの研究報告で、「肥満は伝染する」。1人の人が...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年04月27日
人類進化の問題は 新しいことがわかればわかるほど
混沌としてきている。
内田亮子は言う
『現在では、20種類近い人類と長期間にわたる複数種の共存の事実
そして 種同士の関係性は不明瞭、
という混沌としたものになっている・・・
真実の解明から遠くなったように見える混沌を極めた
現在の人類進化の図は...続きを読む
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