‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実

‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実

ビジネス・実用
838円 (税込)

4pt

福島第一原発事故後の2011年12月、政府は冷温停止状態に入ったとの発表を行いましたが、地元の住民の方々の帰宅問題やホットスポット、食べ物の汚染など問題は山積しており、私たちの不安はまだまだ解消されていません。
「内部被ばくは、外部被ばくの600倍危険だ」
「福島の野菜を食べてはいけない」
「西へ逃げろ」……。
原発事故以来、さまざまな「専門家」たちの意見が飛び交い、かえって不安と混乱は増すばかりです。今最も必要とされるのは、正確な情報ではないでしょうか。
本書の著者は、長年にわたって放射線医としてがん患者の治療に携わってきました。被ばくと発がんリスクの問題について語るに最も相応しい人物といえます。さらに事故後、福島で行った調査や、広島・長崎、そしてチェルノブイリ原発事故のデータ分析も踏まえて導いた結論は、大きな説得力をもちます。
2011年、ロシア政府はチェルノブイリ原発事故25年目にあたり、総括報告書を発表しました。そこには住民の避難と健康被害の実態の分析がなされており、今の日本にとって示唆に富む内容です。本書に、その一部を翻訳掲載しています。
原発事故以来、私たちは日常生活においてさまざまな「選択」を迫られてきました。本書が、選択を迫られるようなときに、一人でも多くの方にとって判断材料のひとつとなることを願います。

●主な内容
はじめに
第1章 放射線の真実
第2章 発がんリスクの真実
第3章 広島・長崎の真実
第4章 チェルノブイリの真実
資料:2011年ロシア政府発表『チェルノブイリ・25年目の総括報告』の最終章の訳文を掲載
第5章 放射線の「国際基準」とは
第6章 福島のいま、そしてこれから
第7章 非常時における被ばく対策
第8章 「被ばくと発がん」の疑問・不安に答える
おわりに ――福島を日本一の長寿県に

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‐放射線医が語る‐ 被ばくと発がんの真実 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    冷静になることを勧めてくれる貴重な本。データに基づいており、放射線自体だめとうい原理主義にならないよう心がけたい。

    0
    2019年03月29日

    Posted by ブクログ

    なるほど、放射線の健康影響という観点で信頼できる一冊であると感じた。チェルノブイリなどを含めて、専門家の立場でしっかり答えてくれていた。規制値などの設け方など、知っておくべき事柄も多く、参考になった。

    0
    2014年04月29日

    Posted by ブクログ

    がんに向き合ってきた放射線医師の立場から福島原発事故の放射能の影響を解説する本です。合理的な情報を知りたかったので役立ちました。扇動的な声に左右されないよう、放射能を軽く見てもいけないし、恐れすぎることもいけないと思っています。

    0
    2012年05月12日

    Posted by ブクログ

    放射線は怖いもの。それ間違いないと思うが、
    何が怖くて、何が大丈夫なのか、それをきちんを知る事が大切。
    これを読めばそれはが分かる。
    放射線は勿論発がん性はあるが、それ以上に普段の生活に発がんの危険は沢山ある。
    放射線がどう。と言うよりそれを改める方がよいのでは。
    どんな人にも読んで欲しい。

    0
    2012年03月05日

    Posted by ブクログ

    東京大学医学部の放射線医である中川恵一氏が、福島第一原発からの放射線被曝の影響についてまとめたもの。

    放射線の話になるとエキセントリックな反応を示す人が増えるが、以下のいくつかの点を忘れてはいけないと思う。

    1.原発からある程度(避難を考えなくていい程度)離れたところに住む人間にとっては、放射線はなければないほどいいものであること(したがって、判断も1次元的になりがちである)
    2.原発の近くに住む人間にとっては、避難をすることによるリスクの増大や、経済的なことなどを含む生活すべてへの影響との勘案が必要であること

    この前提に立った上で本書を読むと、筆者が医者としてガンになるリスク全体を考えていることがよく分かる。議論の争点になりがちな100ミリシーベルト以下の被曝による影響が、「100ミリシーベルトでがん死亡率が0.5%増加」という影響と線形な関係にあるかどうかという問題であるが、科学的に見れば、影響はない、あるいは影響は検出不可能と考えられる。

    このときに「放射線防護のポリシー」として100ミリシーベルト以下でも避難すべきとするのは、上記で言うと1の考え方に近いと思う。一方、本書の筆者の考え方は2の基準に立っている。避難による生活ストレスの方が放射線の影響よりも大きい可能性が高く、実際チェルノブイリの報告書でもそのように記されているという。

    発がん性を高めるものとしては例えばアルコールもその一つである。1日日本酒2合以上3合以下飲む人の場合、ガンにかかる確率が1.4倍になるという。かなりの増加である。だからといって、飲酒はすべてやめるべきと考える人は少ないだろう。飲酒には娯楽的な側面もあるわけであり、それをすべてなくしてしまうデメリットと、アルコールによるガン増加のデメリットを勘案すれば、少量なら飲んでもいいと思う人の方が多いのではないだろうか(そもそもアルコールの場合も直線的なデータになるという証拠はないのではあるが)。

    放射線だ、ということでエキセントリックにならずに考えれば、何が福島の人たちにとってベストなのか、また新たな見方ができてくるのではないかと思った。まずは本書を読んで、きちんと科学的な知識を持つべきだろう。

    0
    2012年01月13日

    Posted by ブクログ

    被ばくに恐れおののいている人は、まずは、この本を読み、冷静になるのが良いと思う。マスコミの煽り報道に惑わされることのないよう頭を働かせ、どうしていくかを考えていきたいと思う。

    0
    2018年11月12日

    Posted by ブクログ

    被ばくによる発ガンリスクに関して、臨床医としてわかりやすく教えてくれる。必要以上に怖がり過剰反応することの愚かさを詳らかにしてくれている。
    驚きなのは、発ガンリスクを比べると運動不足は200〜500ミリシーベルトを浴びるのと同じ程度の発ガンリスクがあるということ!喫煙と毎日3合以上のお酒は2000ミリシーベルト以上と同じ!
    また面白いのは原爆が投下された広島は女性では世界一長寿の都市であり、一方原発事故のチェルノブイリは平均準用が下がっていること。チェルノブイリは年間の被ばく線量が5ミリシーベルト以上となる地域の住民に強制移住がなされた。移住による精神的なストレスが大きく影響したものと考えられている。結局は伸び伸びとストレス無く普段の暮らしを送る事が一番良いということ。

    0
    2014年04月24日

    Posted by ブクログ

    地震による原発事故以来、生活にいろいろな影響を及ぼしている放射能。いくぶん落ち着いてきたかにもみえるが、いまだ故郷に帰れない人もたくさんいるし、ものすごく敏感な反応を示す人とそうでもない人がいて、本当のところはどうなのか?と思っていたが、書店でこの本をみつけ読んでみた。放射能に関したくさんの本が出ていたが初めて手に取る気になった本だ。それは題名から、事故での放射能の身体的影響はどれくらいあるのか?という疑問に答えてくれそうな気がしたからだ。言いかえればさほど気にすることではない、というのを言ってほしい、それを活字で確認できるのでは?という期待からだ。

    放射能を気にして故郷を離れ西に移住したとか、そういう行動をとるのは「正確な情報の欠如」からだという著者。身体的影響はむしろ、環境の変化などのストレスなどの方が大きいとも言う。ヨウ素、セシウム、ストロンチウムなどの特性、半減期などをわかりやすく解説し、広島・長崎・チェルノブイリの例も交え、身体的への影響はどうなのか?を解説している。放射能問題とは「がんになるかどうか」だと言う。身体に影響のある基準値に対して、いろいろな考えがあるようだが、そして残土処理の問題は解決していないが、基準値に対して著者は現在の状況は安全だと言っている、と受け止めた。

    もちろんリスクがゼロではなく、除染は必要だし含有率の高くなりがちな山菜やきのこは避けるなどの方策は必要だが、リスクと折り合いをつけつつ生活を平常に戻す必要性がある、と言っている。放射能の流れの図上でまさに風にながれた辺縁に住んでいるのだが、ほとんど無頓着に生活していて、まあいいではないの、というのを確認した状態。しかし同じこの本を読んでも、安全を確認したいと思って読む人と、いや危険だろうと思って読む人とでは読後感はちがうだろう

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    2012年10月21日

    Posted by ブクログ

    発癌に主眼を置き、被曝によるリスク上昇を中心観点として論が進む。一度に大量の被曝を受けた際に問題となるが、重金属と異なり、蓄積しにくい性質を持つ点。放射性元素の種類により異なる発癌のリスク。チェルノブイリでは“隠蔽”による被害拡大が大きかったという点。などなど、風評に惑わされないための示唆に富む内容でした。

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    2012年10月11日

    Posted by ブクログ

    放射線防護の立場から、念のため、100ミリシーベルト以下のわずかな被曝でもがんが増えると仮定する「放射線閾値なし仮説」を国際放射線防護委員会は提唱している。被爆量が少なければ少ないほど良い、というポリシーだ。
    さらにICRPは「10ミリシーベルトではがんは増えない」報告書の中で明言している。
    100ミリシーベルト以下では発がんのリスクは極めて低い。私は福島ではがんは増えないと申し上げる。
    こうした著者の指摘には批判がある所だが、長年にわたり放射線医としてがん患者の治療に携わってきた専門家の見解は重要だと思う。

    0
    2012年09月30日

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