初恋ダブルエッジ（３）

小田原みづえ

ダンドリ無視の矛盾だらけの恋だったけど、晴れて恋人同士になった男嫌いの女子高生・天野謡とギター職人の戸野田譜。それでもやっぱり謡の心に渦巻くのは２年前の暴行未遂事件の黒い記憶。事件現場近くの新店舗に戸野田がヘルプに行くことを知った謡に異変が…!! さらに絶望的なすれちがいが２人の間に溝を作って…!? 弟の修平も巻き込んで、恋の歯車が加速度を増していく！

• カテゴリ: 少女・女性マンガ
• ジャンル: 少女マンガ
• 出版社: 双葉社
• 掲載誌・レーベル: KoiYui（恋結）
• 電子版発売日: 2015年05月28日
• コンテンツ形式: EPUB
• サイズ(目安): 74MB

[はな · ★★★★★]

完結作品3巻

久しぶりに読んでレビューします。何度読んでもヨウの頑張りに泣けるし、それに対してとのさんはただ大事にするだけじゃなく考え方が素敵！とのさんみたいに物事を感じて考えてみたいと思いました！

＃胸キュン ＃泣ける ＃カッコいい

[ただの通りすがり · ★★★☆☆]

少女マンガでした。

他人から見ると他愛もないことが、主人公にとっては大問題で、それが、次々やって来るのは、少女マンガの王道かも。
俺、男ですが、昔は姉のマンガをよく読んでいて、こういう展開には慣れているつもりでした。
でも最近は、我慢できず、一人言つっこみしまくりです。
主人公が、俺好みのかわいさを持っているので、よしとします。

[ブクログ · ★★★★☆]

謡ちゃんの友達たちがすごく良い子たちで好き。
悩む謡ちゃんに、とのさんのことが好きという気持ちさえ
ブレなきゃ大丈夫、いろいろ考えたって
最後には好きが勝っちゃうというアドバイス、
女子高生っぽいし真実だと思う。
「自分だけががんばっても意味がない。それが恋愛」
も名言過ぎる。

田辺さんも良い人。
謡ちゃんに会えなくて寂しいというとのさんに
「おれがキュンとするからヤメロ」というのが面白かった。

修平くんが本当に良い子で、
「なんだ、怖いって事件のことじゃないんだ」
というのが、突き放しているかのようでいてとても優しい。

新店に関するエピソードでも、勝手にとのさんに話しちゃうのは良いことではないかもしれないけれど
謡ちゃんの性格をわかった上で、とのさんのことも考えている。
「おれにだってダメにしたくないものがあるから」
「あの事件で傷ついたのはねーちゃんだけじゃない」
と言う言葉が切なかった。
そんなことを言いつつも、良い弟じゃなくてごめんと
謝りもするところがまた。

修平ととのさんの関係が兄弟みたいで可愛い。
謡ちゃんを迎えに行く電車の中で
「嫌われてんな弟」「使えねぇなカレシ」
というやり取りが面白い。
「夜だろうが昼だろうがひとりだろうが誰かと一緒にいようが
道を歩いてる女の子を襲ったらいけないんだぞ？」
と、待ち合わせ場所に行かなかった弟が
自分のせいで姉が襲われたと思っていることを
慰めるでもなく「おまえのせいじゃない」と
淡々と事実を告げる感じで言ってくれるのも良かった。
戦友みたい、というとのさんの表現が素敵だ。

謡のために握っていたのかと思われた手が
不安で怖くて握っていたというのがわかるのも切ない。