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Posted by ブクログ 2019年07月09日
哲学者入不二基義氏による初のエッセイ集である。既刊の序文を中心に構成された第ⅰ部、時間論的な哲学エッセイを集めた第ⅱ部、時事ネタを含む日常的エッセイの第ⅲ部、そして付録のプロレス論、どこから読んでも入不二哲学の魅力に触れることができる。
同氏の既刊書はよくもあしくも本格的な哲学書がほとんどだった...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月18日
日常のモチーフを徹底的に考察し、自然に哲学の世界にいざなってくれる本。平易にして難解、穏やかながら問題提起もある。全編豊かな情緒に満ちている。
かつてぼんやりと空想にふけっていた自分。今でも歳のわりに何事も上手く流せずいちいち引っかかりあまり生き方上手でない人間なもので、こういう本は知のストレス解...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月18日
哲学での旅
足の裏に影はあるのか?
平等な競争とは何か?
未来はやってくるのか?
日常ではあまり考えることのないことを考える。
先の一問目は、あるというのもないというのも正解だがないということにも二つの言葉があって......。
と終わりを見ない。
二問目は、平等というものを押し進めていくと、そも...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年04月29日
2010年度名古屋大学入試問題に出題されている。
すべての二項を無意味化してしまう。そこには、何モノでもない、ただ何かが存在しているだけ。常に内側は外側に従属しているし、外側は内側に規定されている。マトリョーシカの内側にも外側になれる。物事のある部分をマクロ的に見ると、すべての枠組みは無くなる。村...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月22日
哲学っぽいお話を集めたエッセーみたいなものです。著者さんもおっしゃってるけど、哲学の深いところまで、というよりは入口までといった感じのものが多いかな。それほど難解というわけでもなく、けっこう楽しんで読めました。
「無関係という関係」「数と時の思考」がよかったですね。
特に後者については、かなり面白く...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月11日
父親と子供、子供は父親と母親の間から生まれるから、まず父親が存在しないと、その子供は存在し得ない。
子供がいるから、男性に「父親」という属性が与えられるのであって、父親もやはり子供がいないと存在し得ない。
つまり、どちらか一方が時間的に先じてるわけではない。
こんな、とっても哲学的な...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年02月14日
哲学書とはいえ、内容はエッセイなので取り付きやすい。
ただ入り口はそうであっても、さすがは哲学家、そこから施策の迷宮に彷徨うことになる。
書いてある文章は読めるし分かるが、内容は複雑で理解できないところもある。しかし一方で、今まで自分が感じていながら表現(説明)出来ないことが見事に論理的に説明されて...続きを読む
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