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多くの人たちの共通の話題になり、多くの人々に親しまれる作品が国民文学であるとすれば、「ごんぎつね」こそ、それに値する。兵十とこぎつね「ごん」との心の交流を描いた表題作をはじめ、「うた時計」「おぢいさんのランプ」など、童話5篇、詩12篇を収録。児童文学への夢を抱き続け、30歳の若さでこの世を去った童話作家、新美南吉の世界をわかりやすくまとめた。
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Posted by ブクログ
小学生何年生の時以来の邂逅である「ごんぎつね」。嗚呼こんな話しであったと懐かしく思うと同時に、当時の記憶が結構残っているものだと驚きをもたらされた。
何故かと考えたところ、この優しく明瞭な、子供にも分かりやすい文体にあり、それが子供ながらも何処か日本の原風景に結びつき、心の琴線に触れるからではなかろうか。
しかしユーモラスなごんぎつねというキャラクターと反比例するが如くに分かり合えないもの同士の悲哀が込められている。ただごんぎつねの死をもって最後には分かり合えることに繋がるところに何処か作者本人の希望のようなところがあるのかもしれない。
そのほかには「おじいさんのランプ」「うた時計」「おしどり」「花のき村と盗人たち」「十三の詩」を収録。
新美南吉は29歳で夭折したとは知らなかったが、本当に残念であり、児童文学といって馬鹿にするものではないと再認識した。
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