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Posted by ブクログ
能登先生の奔放なキャラクターに戸惑いつつ、真っ直ぐで柔らかで純粋な二人の気持ちの重なり合いが丁寧に穏やかに描かれていく描写にするする引き込まれました。心の内側の柔らかな部分をそっと掬い上げるような言葉のきらめきの一つ一つに包み込まれるよう。
触れて欲しくない、目をそらして向き合おうとしないでいた痛みに手を差し伸べられて、そのままそっと包み込まれるみたいな愛おしさと苦しさが溢れていて、読んでいる間中、揺さぶりをかけられてどうしようもなかった。
行き場のない感情に寄り添う優しさと温もりが溢れていて、こういった感情に出会える事こそが物語に出会う喜びなのかな、とも思ったり。
愛おしいと思える人に出会える奇跡とそのぬくもり、二度と帰らない時間への切なさにぎゅっと心をつかまれました。
メイン二人は勿論、真っ直ぐな気持ちで相手に、自分自身に向き合っている相楽さん、秋津先生たち女性キャラもとても魅力的でした。
Posted by ブクログ
私はつい最近朝丘さんの作品に当って読み出したばかりなので、見つけ次第、手に当たる次第という読み方をしていて、発表年代を追わずに読んでいると、技巧的な違いがふと気になったりすることがある。
この本も読み始めは文章の小さな拙さが気にかかって、キャラクターも好きになれなくて、これで何冊目かの朝丘さんの本になるのだけど、はじめて低い評価になるかも、、と思いつつ読んでいました。
前半は甘々な展開に、この先このままどうやって話が転ぶんだろう?とそろそろ期待をやめてもいいかなと思いながら、後半に入ってあまりに使い古された展開にかなりがっかりしたのです。。。
、、、が、それが、、
その後の展開にはまさかの号泣です。
私は泣かそう泣かそうとする話は嫌いです。でも泣いてしまう。
途中耐えられなくなって、キッチンにコーヒーを入れに立ったのに、キッチンで座り込んで声をあげて泣いてしまう。
お願いなんとかしてあげて、、と泣きながら懇願しながら読みました。
特に話の展開が珍しいエピソードに溢れているわけでもない。
むしろ、本当にありふれた使う古された、ここでまさかこんなの使っちゃうの?っていうものなのに、キャラクターの気持ちが純粋に読んでる人の気持ちに入り込んで来て、一緒に泣いてしまう。
読み終わると、最初の好きになれないキャラクターが、まるで、そうでなくてはいけなかった形としてきちんと腑に落ちた。
だからふたりは一つにならなくてはいけなかったんだと思えた。
前半で諦めて読み飛ばさなくてよかったです。
Posted by ブクログ
だいすき、って言葉が似合う前半。
お互いに少しずつ理解を深めて、キラキラとした思い出が増えていく。
ただ、二人の気持ちさえ変わらなければ、続いていくはずの未来。
でも、「あめちゃん」はいなくなった。
二人だけの秘密や思い出は、語る相手がいなければ、無かったに等しい。
「ちいさん」には、あめちゃんの欠片が残っているのかもしれない。
頭の記憶がなくても、心とか体とか五感的な部分で。
理由は分からなくても、一緒にいたくて、離れたくなくて、先生を欲する心を止められないちいさん。
でも、先生が見ているのは今の自分ではなく、「あめちゃん」…。
それが苦しい。思い出せない自分が、先生を、苦しめている。
思い出せないから、先生は離れていってしまう。
同じ二人なのに、夢の続きには戻れない二人。
ほんと、後半のギャップに号泣。
ラストの展開が、何にせよハッピーエンド側で良かったです。
透明感のある文体と、テクノサマタさんのイラストとが、また
素敵でした。
Posted by ブクログ
何度読んでも、泣ける。
ハッピーエンドなんだけど、切なさが強く胸に残ります。
2話の、「きみの中、飴がなく」・・・・切なすぎた。1話で甘く結ばれた二人ですが、生徒だったあめゃんが留学して遠距離恋愛に。
そして、あめちゃんは、なんと記憶喪失になり、音信不通になってしまいます。
先生は、あめちゃんはもういないから(記憶喪失になって、先生のことも、あめちゃんと呼ばれていたことも忘れている) ”ちいさん”という別のあだ名で、あめちゃんのことを呼びます。
ちいさんには彼女がいるし、先生はあめちゃんと恋人同士だったことは、ちいさんには言いません。恋人だったことは、自分の中に秘めて、墓場まで持っていこうと決心し、突き放します。でも、ちいさんは、先生が自分の特別な人だと気付きます。
そりゃあ気付くよ・・・だって、先生が、墓場まで持っていくって思ってるくせに、中途半端に愛を見せちゃうから。
すごく、切なくてたまりませんでした。
先生も、ちいさんも、とても愛らしいキャラクターです。
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