ネタバレ
Posted by ブクログ
2014年06月28日
作者スゲー…とそれしか言葉がでなかった。
人様の親に対して申し訳ないけれど、ないよ!ないないないない!
いやそりゃ家族のありようは人それぞれだけれど、クリスマスの仮病の話とおねえちゃんの誕生日の話と幼い娘に自分の仕事やらせてまったく搾取でさらに出世した娘にしゃあしゃあと俺たちの老後はおまえな、はない...続きを読むよないない!
(…もう、これは読んでくださいとしか言いようがない)
正直、半分がネタであっても笑えない、と言いたいところだが、笑ってしまう。
とことん客観視、いわゆるキャラ扱いしているから、悲壮感はありませんが、思い返すとむかむかしてくるぐらい人様の親御さんに申し訳ないがないよ!ないない!と思うんだけれどネタとして成立しているのは作者の力量だ。
そしてないよないない!な両親の非道な行いのおかげで、その分シングルでプレゼント×2をクリスマスに向けて準備するねーちゃんに感動してしまう。
わりと暴君でSなおねえちゃんなんだが、子供に対していっしょうけんめい考えている様をなぜか父親ポジションな妹の目線で書かれておりほろりとする。
母親の搾取を読んだ後、姉が息子のモデル料をどうするかてんぱっている内容を妹が正しく理解しているところとか、なんかいい。
作者さんの家庭環境は一歩間違えたらどこぞに訴えられてもおかしくないと思うくらいアレなんだけれど、シングルのおねえちゃんと子供たちの話で笑って浄化されるような、そんな感じだ。
親に嫌な思いをさせられたことがある方にはつらい描写も多いと思いますが、おねえちゃんとこどもたちと妹(作者)のやりとりは楽しくておすすめです。