子どもたちの「脳」にいま、起こっていること。―少年犯罪と発達障害について考察するドキュメント― あなたのお子さんは、こんなサインを発していませんか?
◎いろいろなことを話すが、状況や相手の感情、立場を理解しない。
◎周りの人が困惑するようなことも、配慮しないで言ってしまう。
◎言葉の本当の意味がわからず、表面的に、言葉通りに受け止めてしまう。
◎会話のしかたが形式的で、抑揚がなく、間合いが取れない。
◎みんなから「○○博士」「○○教授」と呼ばれている。
◎ある行動や考えに強くこだわり、変更や変化を嫌がる。
―少年事件を取材していくと、多くの少年事件の加害者は、「広汎性発達障害」という精神医学的な問題を持っていた。彼らは「悪意なく人を殺そうとした」ことや、「犯した罪の重さを実感できない」加害者たちだったのである。「殺意がないのに人を殺してしまう子どもたち」に、私たち大人はどうすれば気づくことができるのか。その行動を未然に防ぎ、回避するためには、いったい何が必要だったのか。そのことを、実際に起こった事件から考察してみたいと思う。
- ジャンル
- :
- ノンフィクション / ノンフィクション・ドキュメンタリー
- 出版社
- :
- イースト・プレス
- 電子版発売日
- :
- 2014年03月20日
- コンテンツ形式
- :
- EPUB
- 対応端末
- :
-
- Lideo
- Win PC
- iOS
- Android
- ブラウザ
ユーザーレビュー
Posted by ブクログ 2014年11月15日
この本は、発達障害を早く発見・認知し、早く療育しないとどうなるかを示した本としてよむべきものだと思います。
3件のショッキングな事例が出てきていますが、それを解明したり紹介するのが目的ではないです。
第6章から8章までの親が何ができるか、学校が何ができるか、司法がなにが出来るかがメインの本です。
こ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月25日
…私、この人嫌いかも。
『少年A矯正2500日』の時も思ったんだけど、先天的な機能障害と決めつけ過ぎな気がする。
この人がよっぽど鈍い中高生時代を過ごしたのか、
私がやっぱり発達障害なのか…なんだろうな。
後者の方が、ありそうか(^^;
いや~でも、程度の差こそあれ、皆そんな危ういところを綱渡りみ...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年04月07日
発達障害を抱える未成年の犯した犯罪について取り上げられている本。
事件のあらましからその背景にある子供の発達障害について、詳細に書かれていた。
後半には発達障害を抱える児童を、家庭で、教育現場で、友人として、どのように支えていけるか、どのような必要があるかを書いてあった。
教職につく人にぜひ読んでほ...続きを読む
Posted by ブクログ 2011年08月11日
発達障害についてかなり詳しく書いてあった。
この本で挙げられていた3つの事件についても詳細に書かれていたけど、それでもやはり犯行に至る動機がわかりづらいかなあという印象。
でもこうやって、彼らの心情をつかもうとすることは発達障害と少年犯罪の関連を考える上でとても大事だと思う。
Posted by ブクログ 2011年01月02日
「少年犯罪」が起きたときにだけ、執拗に衝撃的に報道を垂れ流す今の日本の報道。また、それをそのまま鵜呑みにして興味本位で周りに垂れ流す大衆。
ほんとうにやりきれない。
と、思っている人に、ぜひページを繰って欲しい一冊です。
Posted by ブクログ 2010年12月06日
『僕はパパを殺すことに決めた』の著者の最新本。これは只今絶本のハズ。
実は3年半程『出版停止』だった事を初めて知りました。
著者の言いたい事がやっと分り始めたって感じ。
今まで『色眼鏡』とかで見てた感じがあったので、この本で『警鐘を鳴らす』って態度をハッキリと見せてくれた。
ただ。
少年犯罪=障...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月28日
発達障害についてはまだ解明されていない事も多いようですが、育て方の問題だとか、テレビの見せ過ぎだとか訳の分からない事が書いてある本ではありませんでした。
障がいについても詳しく書かれているので、とても興味深く読めました。
ただ、どうしても犯罪における「心理」というのは加害者・被害者本人たちにしか分...続きを読む