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BL小説の中へ憑依していた――。病弱受けのエドリックとまったく同じ奇病を患い、次に死んだら3回目。これ以上、虚しく死んでたまるもんですか。彼が飲む薬一滴、吐息ひとつまで逃しはしないんだから!「出てけ!出て行けってば!!もう、うんざりなんだよ!!!…おい、お前膝なんかついて何してるんだ?」「お坊ちゃま。どうせ捨てるなら私の口へお捨てください」薬瓶を投げていた腕を慌てて引っ込めた彼に、物欲しそうに私は言った。「そのまま顔にかけてくださっても、かまわないんですが…」その瞬間、お坊ちゃまの瞳が大きく揺れた。私は人生の恩人であるお坊ちゃまをしっかりとお世話してきた。幸いにも彼は元気に育っている。さあ、もう回復もしただろうし恩返しもできたはず。そろそろ脱出の時…。「あんなに僕のことが好きなのに、どこに逃げるつもりだ」「……」「お前、僕なしじゃ死ぬんだろ」いつの間にか、彼は飢えた捕食者の顔つきになっていた。
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