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転校生の隼人はある日、クラスのリーダー・ケンジに誘われる。「ロケットの研究所、行かないか?」それが二人と「はやぶさ」の出会い。7年間60億キロ、宇宙を旅した「はやぶさ」から勇気をもらった、少年たちの物語。【小学上級から ★★★】
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Posted by ブクログ
20世紀FOX版の映画「はやぶさ/HAYABUSA」を元にした小学生向けノベライズ…という触れ込みだけれども、映画のシナリオをそのままなぞって小説にしているのではないところにまず好印象。 内之浦に住んでいたことがきっかけで、宇宙に興味を持っていた主人公が、後に東京に転校。JAXAに出入りしたこ...続きを読むとで「あのとき打ち上げたロケットに乗っていた」「はやぶさ」を知る。 (ここで映画の「恵お姉さん」が絡んでくる) また、その運用を知ることによって、自身があっていたいじめにどのように対抗していくか、「そのとき、自分が出来ることをする」「自分はなにが出来るのか」を考えていく……という、きちんと独立した、読ませるスピンオフ作品になっていた。ゆえに星五つ。
鹿児島内之浦からの転入生・隼人(小2)。鹿児島弁をからかわれれてから、クラスではあまりしゃべらない。でも、本物のロケット発射を見たことがあると言って、さらにみんなに嘘つき呼ばわりされてしまった。隼人の言うことが本当かどうか、近くのロケット研究所に確かめに行くことになったケンジと隼人。確かに、鹿児島か...続きを読むらロケットは発射されていた。それは、イトカワとい小惑星へと飛ばされた、無人探索ロケット・はやぶさだった。 隼人の無実を証明したケンジ。明るくてスポーツマンなケンジ、二人は性格は違うけれど、宇宙への興味は同じで、親友になった。クラスでは、まだ隼人のことをいじめるワガモトたちがいたけれど、隼人も強くなってゆく。 はやぶさの、イトカワへ旅は長い。途中さまざまなトラブルに見舞われながらも、地球に戻り、燃え尽きるはやぶさ。そこには7年の時が流れ、隼人たちは中学生になっていた。はやぶさを見届けた二人は、今は学校はちがうけれど、将来の夢を語り合うのだった。
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はやぶさ/HAYABUSA(角川つばさ文庫)
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