海月の骨

海月の骨

小説・文芸
2,200円 (税込)

11pt

小説現代長編新人賞から鮮烈デビュー 注目の新鋭・待望の第二作!
損壊遺体を直す納棺師を描いた『アフターブルー』で読書界隈騒然
次なる舞台は「特殊遺品整理課」

看取られなかった人生に、最後に寄り添う人がいる――。
特殊清掃の最前線。
二人の遺品整理士は部屋を片づけ、「生きた証」を見届ける。


「部屋には、そこで生きた人の人生が詰まってる」

異臭を放つ孤独死の現場を清掃し、遺された物を処分する【特殊遺品整理課】。
床を覆う無数のゴミ、家族との写真、子どもの工作品、謝罪を綴ったノート、お揃いの食器――。
清掃が終われば、そこで生きた人の痕跡は一つ残らず消えてしまう。
現場を担う水生と鳴海は、遺された部屋を手掛かりに、誰にも看取られず逝った見知らぬ他人の人生を想像する。

なぜ孤独な最期を迎えたのか。
遺された品々は何を語るのか。
故人の生きた証と向き合う日々はやがて、傷を抱えた孤独な二人の「今」をも変えていく。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    海月の骨
  • タイトルID
    :
    2389408
  • ページ数
    :
    200ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年08月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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海月の骨 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「アフターブルー」に続く朝宮夕さんの2作目。「アフターブルー」は、状態の悪い遺体を修復する納棺師の話で、納棺師たちの抱えた背景と、遺体に向き合うプロ意識が描かれていたが、本作は同じ葬儀社にある孤独死の遺品整理部門の話。現場には遺体だけは無いが、それ以外の生きてきた痕跡がそのまま残されている。

    母親からのネグレクトにより家族との思い出を持たずに生きてきた新入社員の水生。ゴミまみれの故人の思い出の残骸と格闘する中で、彼は何かを見つけるのか。

    孤独死現場の劣悪な環境と、故人の人生が丸ごと廃棄物となっていく描写がリアルで胸が詰まる。ある程度感覚を麻痺させないと到底こなせない仕事だと想像するが、どんなに麻痺させても一人の人間として故人の人生について思いを馳せない訳にもいかないように思う。

    恐らく今も、日本中でこのような光景は繰り返されている。今後は更にこの仕事が求められていくのかもしれない。自分と無関係な世界の話とは思えないからこそ、自分だったらどう折り合いをつけられるのだろうと考えずにはいられない。

    0
    2026年10月22日

    Posted by ブクログ

    孤独死の現場を清掃し、遺品を片付ける「特殊遺品整理課」で働く水生が、働きながら自分の傷と向き合っていく物語。

    持ち物から見える、故人の後悔や苦悩、周りの人との関係性。
    死者を通して、自分の「生」にも向き合うことになるお仕事だと思った。

    帰特殊遺品整理課で働きながら、めったに帰らない母の代わりに幼い2人の弟を世話している20歳の水生。
    とても切ないけれど、弟の存在があるから水生が持っている「強さ」も感じた。

    母親への期待をとうに捨てた水生が、母の帰りを待つ弟に過去の自分を重ねる姿や、母親の姿を見ると心が揺さぶられる水生の描写がすごく刺さる。

    死が身近なものになってきて、どう生きるかを考え、物理的にも精神的にも身軽でいたいなと考えるようになった。
    といっても、精神的なものほど手放すことが難しいし、手放したと思ってもまだ残っていたりもする。
    水生がラストでちょっぴり軽くなったことで、自分自身ももっと軽くなれるような気がした。

    0
    2026年10月16日

    Posted by ブクログ

    読んでて気づいた「アフターブルー」の姉妹作なんだ。 「特殊遺品整理課」と言えば聞こえはいいですがようは孤独死や自殺者のゴミ屋敷の清掃と遺品整理。過酷な”現場”ですよ。それだけでも結構ぐろいのに入社2年目の水生くんと鳴海さんの家族の毒親の話もあり生きるってどうなんだろうと深く考えさせられた。 いい話だったという表現がいいのかは分からないけど心に残った作品だった。

    0
    2026年10月07日

    Posted by ブクログ

    気がつけば奥歯噛み締めてしまってました。しんどい。
    特殊清掃のお話し。前作「アフターブルー」読み直してから読めば良かった。
    あの人もあの人も出てたし、あの人は出てたのか?

    0
    2026年10月04日

    Posted by ブクログ

    片付け欲、爆発本!

    人の温もり以外、物への執着はいらないと思わせてくれます。

    素敵な本を読んで、続編希望!と思っていたらこちらは第二部らしいことを知り、ぜひ前作も読みたいです。

    0
    2026年10月03日

    Posted by ブクログ

    自分にとって必要なものが相手にとっては要らないものだったりする。逆も然り。
    主人公たちの要らないもの。欲しいもの、欲しかったもの。背負いたいもの、背負いたくないもの。"物"にも"思い出"にも雁字搦めになっている姿が苦しくも、とても人間らしくて愛おしかった。

    「ブルーアワー」に続いて、とても素敵な作品だった。

    特に102ページの主人公の心情に深く共感した。

    海やシーグラスという自分の好きな物や、大切な言葉や関係性たちが散りばめられていて、自分にとってとても大切な作品になりました。

    三兄弟の幸せを願って止みません。

    0
    2026年09月28日

    Posted by ブクログ

    先が気になってどんどん読んでしまったけど、ときどき胸が苦しくなって、休憩が必要だった。
    昨夜は夢でうなされて3回ほど叫んでいたそうだ。
    (主人は私の叫び声で起きたらしい)
    ゴミを溜め込む側も依存する相手を常に探している母親も、なにかしら辛くて生きづらいからそうなっているのだろうけど、その人たちのもとに生まれた子はどうしようもなく辛いしやり場がない思いを抱えるんだろうなぁと感じた。けどその親たちもまた子どもの時親から同じような思いをさせられたのかもしれない。
    読んでて辛い気持ちになったけど、なんとなく最後は折り合いをつけて生きていく方向に進んでいく感じで、辛いは辛いけど、まあそうだよねぇという納得のいく終わり方だった。

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    この作品で初めて納棺師という職を知り、すごく興味を持ちました。お仕事体験などの仕事を生きがいにしている人からはきっと綺麗な部分しか見せてないんだろうなっていうところ以外の、綺麗になる前の死体がどのような末路になるのかだったりひっそりと腐っていく死体だったりが生々しく描写されていて実際にその場に居合わせているかのようでした。
    この作品の登場人物がみんな家庭環境に難ありすぎるのと感情移入のしすぎで中盤まで読むのがしんどかったです。でもみんながそれでも前を向いて生きようとしていたので良かったなと思いました。

    0
    2026年10月31日

    Posted by ブクログ

    この方の新作、ずっと待ってました。
    今回は特殊清掃か。
    いや多分しんどいだろうなとは思ってた。
    死後一ヶ月半経ってから発見された人や家族と同居しているのに孤独死した人などが登場する。
    そして遺品を一切引き取らない遺族がいる一方で、血縁関係はなくとも遺品を引き取りたいと願う人もいる。
    そんな孤独死の現場を清掃し遺品を処分する《特殊遺品整理課》の水生と鳴海だけど、この二人の境遇を知ると更にしんどくなった。
    特に水生はいつか潰れるんじゃないかと読みながらヒヤヒヤしてしまったな。
    正直物語の八割方を寂しい気持ちで読んだ気がするけど、ちゃんと救いがあった事には安心した。

    0
    2026年10月31日

    Posted by ブクログ

    今回は遺品整理課のお話。
    前作同様人の死について描いているが、ある意味淡々と、日常として描かれている。
    人間は色んなものを遺していく。

    0
    2026年10月22日

海月の骨 の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • タイトル
    :
    海月の骨
  • タイトルID
    :
    2389408
  • ページ数
    :
    200ページ
  • 電子版発売日
    :
    2026年08月18日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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