半島へ

半島へ

1,672円 (税込)

8pt

東京を離れ、志摩半島を望む町で暮らし始めた中年女性。孤独な暮らしのなか、彼女がそこで見つめたものは? 川端賞受賞作「海松」を超えた、究極の「半島物語」。谷崎潤一郎賞、中日文化賞、親鸞賞受賞作!

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半島へ のユーザーレビュー

谷崎潤一郎賞、中日文化賞、親鸞賞受賞作。人生の後半に差し掛かった主人公が東京を抜け出し、来し方行く末を思いながら美しい志摩半島で日々を過ごす。人は老い、いつか死ぬ。家族、親しい友人、恋人が自分より先に亡くなることもある。いつか何らかの形でおとずれる死・別れと向かい合うために、今を大切に丁寧に生きることが必要なのかもしれない。時間に追われず、思いのままに自然の中で暮らす。生の喜びを感じ、毎日を大事にしようと思わせてくれる作品。

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2012年12月22日

    だいぶ以前に読んだ作品だが、心に残る。三重県の海の先の辺鄙な土地に家を建て、時折都会から逃げるようにやってくる作家。少しづつ庭を整備し、周りの人々と付き合い、老いた母の心配をしながら、ここで暮らすひととき。小さな世界かもしれないが、終の棲家はこんなところが良いなあ、と思わせる作品。

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    Posted by ブクログ 2015年12月10日

    真っ白の装丁に風景の写真の帯があまりにも素敵で手にした本。
    最近、装丁買いばかりのような気もするけど、また、静かな素敵な文章を書く方を知り、うれしい。
    最近は、一気にものすごいスピードで本を読んでしまうことが多いのだけれど、この本は本当にゆっくりゆっくり読んだ。
    気負うことなく、日々を淡々と過ごす中...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月05日

    東京暮らしから田舎暮らしへと移っていく主人公が
    他人事でない感じがして。。
    「農業に使うカレンダー」をわたしも歳を取ったら使ってみたいと思う。

    10年後とかにまた読み返したい本。

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    Posted by ブクログ 2011年08月04日

    人生の中の、ひと時の休養・・・志摩半島での一年の暮らしぶりを四季の六倍のグラデーションで表現する暦、二十四節気に准えながら書かれた小説です。初老の扉の前に立ちながら志摩半島の自然の中で人生の侘び寂びと共に綴られていきます。人生の甘い辛いも噛み分け山谷も知る 主人公の 『私』 が異なりて遠からぬ近隣の...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年05月20日

    東京から半島へ。都会から田舎への乗りとは全く違う。東京のスピードとは違う自分にふさわしい速度とは、生き急がない速度。でもいざ東京を離れる時の思いは望郷の念と表裏一体。なんか分かる気がする。

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    Posted by ブクログ 2014年07月11日

    最近島とかジャングルとかあまりなじみのない自然を描いてある小説ばかり選んでしまっている。著者の自伝的な小説なのだろうか。稲葉真弓の作品を初めて読んだしプロフィールもほとんど知らない。ただ「半島」に惹かれた。自分がこのような生活をしたいとは思わないんだけど読んでいる分には心地いい。それにしても人間ここ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年05月23日

    梨木香歩が好きな人は好きそう。中年の女性の伊勢半島での十二ヶ月を描いた本。落ち着いた穏やかな空気が流れていて、読んでいるとほっと一息つける。

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    Posted by ブクログ 2011年11月05日

    どこか艶っぽい稲葉さんの文章で表される半島の様子。
    「年取ると花鳥風月に惹かれる」とか「自然の元気をもらう」とか
    そういう手垢のついた言葉とは無縁な、もっと突き動かされる感じが、
    淡々としみじみと、でも押し付けがましくなく伝わってきてよかった。

    海松も読んでみたい。

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    Posted by ブクログ 2011年10月19日

    前作の「海松」もそうだったが、もう少し年齢を重ねてから読んだほうが、その良さが分かるのではないか、と思いながら、淡々と読んでいた。

    終盤にさしかかり、主人公の女性(おそらく作者)が、人気のない海岸で、一人海水浴を楽しむあたり、力をいれなくても、浮力だけで人は生きていける、ただじっとしていればどこか...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年04月02日

    日本の中程のひっそりとした
    「半島」での生活
    それまでの人生
    田舎暮らしのYouTubeをずっと見ているような
    小説でした

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半島へ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    226ページ
  • 電子版発売日
    2013年12月20日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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