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囲碁は、チェスや将棋など他のボードゲームに比べると、ルールが単純なのに盤面が広いことから、コンピューターがプロに勝つには相当の時間がかかるだろうと言われてきました。しかし、2016年3月に人工知能がプロ棋士に圧勝したというニュースで、改めて興味を持った方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなオトナにおすすめしたいのが、東京大学教養学部で過去に行われた授業をまとめたこの本です。本書のまえがきによれば、もともと当初の授業自体が「全くの初心者を対象とした、成人のための囲碁入門指導法の開発と実践」を目的としていたそうですから、オトナの初心者向け入門書にうってつけでないはずがありません。ちなみに東大の本講座は、現在も本書をテキストとして毎学期開講されているとのこと。みなさんも思い切って、4000年の歴史を持つ最高の知的ゲームに足を踏み入れてみませんか。
Posted by ブクログ
東大で行われた囲碁に関する授業内容をまとめた本。その興味深い試みに惹かれて入手。囲碁には以前より興味があったため,本文については斜め読みした。
前書きが面白い。特に興味深かったのは,囲碁の学習過程を言語の学習とパラレルに扱っている(ように読める)箇所があるところ。私はこの部分がとても気に入った。理屈から入り,正しさに関する感覚を身につけていく。この学習の過程は,大学入学あたりから自覚することが少なかっただけに,自分が上達することが新鮮であり,不思議であった。
本書には,囲碁を学ぶことの8つの効用が挙げられているが,自分にとっては,学びの再発見へ導いてくれたことが,9つ目にして最大の効用だった。同じような楽しさを見出す人が多くなると嬉しく思う。
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