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Posted by ブクログ 2014年01月03日
子どもや動物たちを歌う「優しい一茶」とは別の、江戸後期の時代を写しとる「リアリズムな一茶」に感心しました。また、著者が、一茶の歌う君が代(世)は、徳川幕府下の治世のことを言っているということ、神国については、「神国日本を支配している松平氏=徳川幕府を指し、そんな神々の権威・・・」
と指摘しているのは...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年06月27日
「一茶は生涯を通して、農民への畏敬、都市に暮らす裏長屋などの下層民への共感、政治や経済への強い関心を変わることなく持ち続けた社会性豊かな稀有な俳諧師であった。その俳諧師が自ら生きた文化文政期という時代をどのように見ていたのか。それを一茶の句を使って描いてみたのが本書である」(p.176)と、著者急...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年11月25日
著者は近世史家だという。だから俳句の専門家でない視点での選句となって、かえって新鮮に読めた。米作りに関わらないで言葉で食べていくことを、地元の人だけでなく、一茶自身も「浮いた存在」ととらえていたようだ。その思いが、力なきもの貧しきものへの共感につながったのだろう。
発行を待たずに亡くなった著者の思い...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年01月12日
昨年…2013年・夏…一茶生誕250年ということで…
その故郷である長野県信濃町を旅した。
旅から戻り、立ち寄った書店で見つけたのが本書だ。
好好爺のイメージとは異なる、一茶像が描かれている。
残された句…芭蕉は976、蕪村は2918に対し、
一茶は21000と桁違いに多い。それは、句にするテーマ...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年10月14日
俳諧師でない著者なので、とても身近に感じて読むことができた。
つまり、小林一茶の俳句評論ではなくて、人間「一茶」をしっかり認識できた。
必ずしも順風満帆でもなく、むしろ悲惨とさえ思える人生。
60歳を過ぎてからできた子供がかろうじて次世代に・・・。
弱きものに向けたやさしいまなざしはどうして生まれて...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月26日
几帳面で、メモ魔で、日記を沢山残した一茶。故郷信州への限りない愛着、農民思い、反骨思想、世直し願望・・・。晩婚の一茶、子どもが次々と夭折する人間的苦悩。生涯に作った句の数、芭蕉976句、蕪村2918句、一茶2万1200句近く。青木美智男「小林一茶 時代を詠んだ俳諧師」、2013.9発行。 椋鳥も毎...続きを読む
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