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ながらく原子力推進の仕事に携わってきた著者は、福島第一原発から七キロ、温暖で暮らしやすい富岡町に家を構えた。そして3.11、東日本大震災と原発事故-。突然の避難指示と、改善の進まぬ避難所生活を強いられるなか、原発によって、周辺住民がこんな目にあってはならないと、推進してきた者として、身に沁みて感じるようになる。原子力政策、体制の問題を指摘してきた著者が、関係者として責任を感じつつ、その内実を語る。
Posted by ブクログ 2012年03月14日
日本原子力発電(株)に勤めていた北村俊郎氏が、災害時に考えるべきことと今回の東日本大震災で至らなかったことをまとめて書き連ねた一冊。一個人の意見とはいえ、中立的なのですんなり読んでいける。
でも、豊富な現場業務や海外での学会報告を経験されている様子なのに、これらの観点に基づく提言がほとんどありません...続きを読む
Posted by ブクログ 2012年02月23日
著者については私は全く知らない。原発推進者というからには,原子力業界のまっただ中にいたのだろうが,その様子は本書からはあまり伝わってこない。つまり著者はあまり自分の過去や現在を語っていないのだ。なんか,大きな組織がやったこと=他人事のように感じる。あとがきに「苦言は自らにも発したものである」と書か...続きを読む
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