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守り神の鏡と殺し道具の剃刀を結節点に,吉原の男女の複雑な因縁が緻密に構成された「註文帳」.盂蘭盆の夜,雑司ヶ谷を舞台に芸姑小篠の哀切が語られる「白鷺」.花柳小説の傑作2編を収録.鏡花世界を彩る清方・春仙による挿絵も掲載.画文の融合を楽しめる.かなづかいを改め,版面を読みやすく改訂.(解説=吉田昌志)
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Posted by ブクログ
鏡花の花柳小説二篇が収録された一冊 一篇目の「註文帳」は、剃刀と鏡という物を中心に因縁が渦巻いていく短篇で、当時の言葉遣い・常識が分かりづらくはあるが、プロット自体は分かりやすく理解はできる 視点が順々に変わっていくため読んでいて飽きはあまり来ない それに、これは「白鷺」にも通ずることではあるけど...続きを読む、情景描写がすっごい綺麗だから読んでて心地いい 二篇目の「白鷺」は、旧暦のお盆に親しかった芸者の幽霊が出てくる長篇で、当の芸者は元々料理屋のお嬢様だったという略歴が描かれているなど、前者以上に物悲しい雰囲気が貫かれていて、当時の時代感・風俗がよくわかる ある種の枠物語の形式で、会話文と地の文が混淆しているから誰が喋ってるのか分かりにくい部分はある。けど、文脈である程度予想できるし、前者と同じように筋自体は分かりやすいから一読目だとそんなに気にしなくて良さそう ひとつ思ったのは、私の読解力と馴染みの無さのせいで、十全に物語を楽しめたとは言えなかったから、またちゃんと読み直したいということ 時代劇みたいな雰囲気なのに、大正時代の話し だからそこまで昔でもないという違和感も、現代の読者が味わえる面白さの一つだと思った
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