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映画も公開され話題となっているこの作品。90歳を越えて詩作を始めた柴田トヨさんが98歳のときに出版し、詩集としては異例の168万部もの売上を記録したそうです。
詩の内容は、ひとり暮らしのトヨさんの日常や普段考えていることなど。決して大それたことは言ってません。でも読んでいるといつのまにか、じんわりと涙が出てきます。長い年月を生きてきたトヨさんの言葉は読者を包み込むようにやさしくて温かくて…。20年や30年の人生で弱音を吐いちゃいかんな、という気にさせられます。
かと思えば、息子さんの横顔にふと亡くなったご主人の面影を感じて「得した気分」なんて、なんとも可愛らしい一面も…。読んでいるうちに、私はすっかりトヨさんのファンになってしまいました。
まだ読んだことないという方、やさしくて力強くて、ちょっぴりお茶目なところもあるトヨさんの言葉たちに、ぜひぜひ触れてみてください!
Posted by ブクログ 2018年11月13日
90歳を超えて詩人デビューした、柴田トヨさんの詩集。100歳近くになって書かれた作品が多いので、夫にもとっくに先立たれ、一人で静かに暮らす毎日が綴られている。
とても温かく、優しい気持ちになるのは、ひらがなが多いからだろう。うまいなーと感心する詩がたくさんあった。やはり人間、晩年は子ども(息子)の訪...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年10月23日
「風呂場にて」の息子に身体を洗ってもらいながら背後から昔自分が教えた歌を口遊む息子の声が聞こえてくるシーン、何十年も財布の中に入っていた埃だらけの「肩叩き券」の束、コロンボや古畑に世の中の事件を解決してほしいと願ったあとの「二時間あれば」の言葉などがお気に入り。
「思い出II」の「あの駅あの小道は今...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年09月21日
遠い昔の事をつい昨日のように、鮮明に文字にする記憶。みずみずしく優しい感性。とても胸を打つ美しい詩集です。私が好きな詩は、息子と駅で夫を待つ気持ちをうたったもの、夫と子供と花の下を歩いた事は最も幸せな時だったとうたったものです。やっぱり、何を言っても、人の根底には、家族への愛がありますね。私も親孝行...続きを読む
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