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「この時間が永遠に続けばいいのに」もう会えないと思った日、気まぐれなまぼろしに願った。
大失恋をして東京から戻ってきた篠岡ひかるが働き始めた「魚津しんきろう博物館」には、有名な珍客がいた。
年間パスで通い詰め、蜃気楼が発生するたびに飛び出していくその人物は、なんと中学の同級生・松風春作だった。再会をきっかけに春作に惹かれるひかるだったが、同時に彼の奇妙な行動を知ることになる。
とめどない時の流れにあらがう恋と、新たに生まれるしなやかな愛。痛ましくて健気な2つの想いを描いた落涙必須の恋愛小説。
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Posted by ブクログ
長年交際した恋人と別れたひかると、中学時代の同級生・春作が織りなす、喪失と再生の恋愛小説。
ひかると春作が再会し、そのまま恋が実る王道のラブストーリーなのだろうと思いながら読み進めていたので、予想もしなかった展開に何度も息を呑んだ。
春作が蜃気楼博物館へ通い続ける理由、そして頬に残る傷の理由が明かされた瞬間は、「そういうことだったのか」と言葉を失う。物語全体に散りばめられていた伏線が静かにつながっていく感覚が心地よく、切なさと温かさが同時に押し寄せてきた。
そして何より、ひかるという人物が本当に魅力的だった。まっすぐで優しく、誰かの痛みに寄り添える彼女を見ていると、思わず抱きしめたくなる。読後は全員の幸せを心から願わずにはいられなかった。
恋愛だけではなく、喪失を抱えた人が少しずつ前を向いていく姿が丁寧に描かれた、心に深く残る一冊。
文庫化される日が来たら、ぜひ後日談も収録してほしい。それくらい登場人物たちのその後を見届けたくなる、最高の恋愛小説だった。
蜃気楼、見てみたいな
Posted by ブクログ
蜃気楼が出る間だけ会える過去のひととのお話。
現実味がなさすぎてファンタジー?幻覚?と思ってしまうけど、
蜃気楼の専門家堺さんの説明にあるように、
蜃気楼はないものを映しているのではない、
というのは春作と遠海さんの限られた時間が嘘じゃないって肯定してくれているようで温かい気持ちになった。
今を生きるために、過去を捨てたり、忘れたりする必要はない。
時間が進もうと、昔も今も全部自分のものだから、
大切にしようと思った。
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「虚像といっても、存在しない架空のものまでを見せる幻影の類ではないということだけ強調しておきます。蜃気楼は、あくまで現実の光景に作用するものです。...最初からないものだけ見ることのできる、自然が描いた印象派絵画みたいなものなんです。幻よりもその方がロマンチックでしょう?」(p.15)
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実家が富山にある僕としては、親近感のある内容だった。
ただ、一回も蜃気楼見たことないけどね笑
ミラージュランドは一回行ったかな、、?笑
Posted by ブクログ
ひかるの東京での経験が
血肉になったからこそ
春作に寄り添い救うことが出来たのかなと。
同郷でそのまま過ごしていたら
もっと強引な方法で春作を立ち直らせようとしてたんじゃないかなと想像して。
ひかるの辛かった経験が、未来のひかるの幸せに繋がればいいなと願う。
と、願ってしまうのは三雲に申し訳ない気持ちがしてしまうけど、今や未来は生きている人のためのものだから、ごめんよ三雲(ᴗ_ ᴗ。)
追記
ノートにまとめていて気付いたこと。
ひかるは元カレにこう言われた
愛されたいだけで 自分が愛することに無頓着だろ
でも子供の頃からひかるは春作を目でおっていて
ひかるの目は春作を愛していたし
春作と三雲を守るためにアパートを買ったのは春作を愛する覚悟を決めたんだなって感じた。
なんか色々思い返してまとめてたら、凄いいい話だったなと思ったので星の数増やします。
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