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著者が山に夢中になっていた時代から35年が過ぎ、還暦を迎えたある日、ふとしたきっかけで再び山へと向かった。呼ばれるように、導かれるように。そして気がつけば、山で祈り、感謝を捧げることが、著者自身を癒し、整える行為になっていた。
この書は、著者がそのようにして歩み始めた「天地への感謝行脚」の記録である。とりわけ2025年春、南アルプスの光岳から北岳までをひとり歩いた行脚は、ただの挑戦ではなく、魂が還っていくような体験となった。風や雪、星空、鳥の声や沈黙のなかに、自然といのちの深い共鳴を感じた。山や自然は、常に静かに語りかけている。風や木々、そして見えない存在たちが発する微かな声に、私たちはどれだけ耳を傾けられるだろうか。
この一冊を通じて、読者がそれぞれの「還る場所」──それは山や自然かもしれないし、自身の内にある静けさかもしれない──に立ち返るきっかけを得ていただけることを願う。
■内容
序章 なぜ、いま再び山へ還るのか
第1章 低山歩行の勧めー山は日常の中にある
第2章 あのとき、山は命を返してくれた
第3章 命を削った35年 ― 医師としての極限の日々
第4章 地球とつながる山歩 ― 感謝と祈りの“行脚”としての山
第5章 山の中に“いまここ”を生きる
第6章 からだはすべてを知っている
第7章 見えない存在とともにある
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
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