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経営者は社員と夢を共有せよ。二位となるのは「死」である。リクルートで起業や経営を学び、成功する「リクルートの遺伝子」を持った人々の活躍が続いている。彼らの原動力となっている江副浩正氏の「起業家精神」とは何か。リクルートの遺伝子たちはなぜ、これほどにも強いのか? 企業を拡大発展する極意と受け継がれるDNA……成功した戦略、失敗した戦略、本書にはベンチャーの全てがある!
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Posted by ブクログ
15年以上前になると思うけどリクルート出身で杉並・和田中学校の校長になった藤原博和さんの本を読んだりしてちょっとリクルートの社風にあこがれたことがあった。未公開株の事件でダークなイメージがついたりもしたけど、それでもなお自由で進取の気性にあふれる会社というイメージが色濃く残っていて、それはいまでもそ...続きを読むうだと思う。 この本を読んでびっくりしたのは江副さんが昭和11年生まれだったってこと。事件の頃は勢いある会社の若手やり手社長っていう感じだったけど、それなりに昔人間で、何かというと呑み会みたいな、それこそ(昔の)大学のサークル的なノリだったんだなあ。思いつきと勢いで始めたことがあれよあれよという間に稼げるわ、規模は大きくなっていくわ。性差のない採用とか働きに報いる給料の高さとか事業部制とか、社員のモチベーションが上がりそうなことを先見的にやっていて、それが成功の原動力になっていたという構図だとみれば痛快な読みものだった。 未公開株の事件なんかもいまにして思えば出る杭が打たれたって感じがする。サービス業で大学生からそのまま起業したってあたりが、当時は(いまでも)鼻につく人たちがいてつぶされたというような。 ところが、リクルートのDNAはしっかり受け継がれていまもしっかりその世界で独自の立ち位置にあると思う。決して江副さんありきの会社にしなかったのは江副さんの慧眼だろう。 江副さん、自分は話下手だとか大したことないみたいに何度か書いているんだけど、それでも東大出てるんだもん。東大出ということでなくても、それなりに地頭や要領のよさも備えた人だったのだと思う。
自分の居酒屋でも利用させてもらっているリクルート(ホットペッパー.タウンワーク)の事もあり読んでみました。感想としては、めちゃくちゃ良かった! どの様に会社が大きくなっていったのか。どのような考えで社員と接していたのか、これがベンチャー企業かという感じでした。この前に、ユーセンの宇野社長の本も読んで...続きを読むたので深く楽しめました。
自分の会社やからこの評価やけど。 やっぱり創業者の想いとか今に至る出来事とか知る事って大事やなと思った。 何十年も前やのに今も残ってる制度、風土があって、 こんな風に経緯や背景で出来たんやなと感慨深かった。 けど、昔程人材輩出企業というイメージは内部の者からしたらあまりなくなったかもしれんけど。...続きを読む これ入社の時に全員に配ったらいいのに。
読みやすさ★★★★★ 面白さ★★★★★ 実用性★★★ リクルートの創業者が急成長を遂げるまでの 経験談や大切にしてきた内容をまとめた本。 江副さんが失敗や先人の教えから 学び経営してきた様が伝わります。 ・誰もしてないことをする主義 ・わからないことはお客様に聞く主義 ・社員皆経営者主義 イ...続きを読むンタビューという名目で 大企業の社長との接点を数多く取り続け、 そこで得た教えを素直に受け入れていたことも 成長できた要因の一つだと感じました。 ご自身が書かれているので 江副さんの素直さが非常に伝わってきます。
数年働いていた古巣が、過去戦ってきた先人のおかげで素敵な社風ができていたんだと感じました。 たまに鳥肌が立つようなエピソードもあって、一度お会いしてみたかったです。 銀行、政界、メディア、様々なところに顔をだし精力的に動いていたんですね。 その会社では、仕事の面白さを教えて頂きありがとうございまし...続きを読むた。ご冥福をお祈りします。
江副氏は東京大学在学中に大学新聞の広告代理業を手掛け、23歳のときに現在のリクルートの前身である広告会社を創業しました。 1988年のリクルート事件の発生までの30年弱にわたり、リクルートを大企業に成長させつづけた起業家です。 リクルートの立ち上げからさまざまな事業の失敗など、江副氏がご自身...続きを読むの体験から感じた「起業家精神とは何か」が、本書の副題になっています。 自由闊達という風通しのよい企業風土を創り上げるため、江副氏は現場の人との対話を大切にされていたといいます。 創業15年目までは2000名の社員の名前を全て覚え、ニックネームで呼んでいたそうです。 会社のトップに自分の名前と能力を覚えられ、期待されていると社員が感じれば、仕事に対するやる気は自然と高まると信じていたそうです。 江副氏が考える「成功する起業家の20カ条」の中に、このような内容があります。 『人がついてくることが大切だが、そのためにはまず自らを磨くこと。 必ずしもカリスマ的魅力がなくても、人がついてくるやり方を身につけることはできる。 重要なことはメンバーの誰よりも優れた仕事を熱心にしていて、それを継続していることである。』 本書から多くの学びを得ましたが、私が強く感じたことは「人を信じて、期待から接すること」です。 当然ながら、私一人では大きなことは成しえません。 いまの私を支えてくれる周りの方々の力添えがあってこその今だと思います。 周りの人の協力は必要だけれども、他人を変えることはできません。 私自身、自分の正しさや要求を周りの人に押し付けてしまい、失敗した過去があります。 その体験から、私はこう学びました。 「他人は変えられない。 いまの私にできるのは、目の前の人を信じる!と私自身が決めること」 私自身が、周りの人を信じて期待を込めて接するように行動を変えたときからでしょうか。 周りの人の表情が明るくなり、お互いにのびのびと仕事できるようになって、成果が上がったと感じたことがあります。 期待から信頼関係を紡ぐために必要なことが、江副氏のメッセージにある「自らを磨くこと」「誰よりも仕事を熱心に、継続すること」なのだと思いました。 さらに大きな目標を成し遂げていくためにも、自らを研磨しつづけ、周りの人を信じて仕事に集中していきます。
前半は、江副さんがリクルート時代に知り合った一流経済人から学んだことやエピソードの紹介。これだけでもなかなか面白いが、後半の「リクルートの立ち上げ時期の苦労話」は、実際に経験したヒトのみが語りうる迫力満点の話。事業にかかわるものにとっては、江副さんほどの企業人においてもここまでの苦労があったのかと勇...続きを読む気付けられる。リクルートコスモス株の事件以来、彼は忘れ去られた人となってしまったが、これほどの企業人を葬り去ってしまったことは実に惜しい。せめて名誉の回復がなることを切に願う。
10年前の本ですが古くないです。 これも今更って声が聞こえてきますが今手に取ってみても新しい発見があります。 普通に読むとリクルートの社史的な感じなんですよね。 江副さんがいかにリクルートを大きくしてきたかという。 でもその中には起業家の成功の法則というか如何にしても成功して行くかが散りばめられ...続きを読むてるような気がします。 いろんな方々がオススメ本に上げてはるのがよくわかります。 すっと読めて為になる本でした。
リクルートのDNA 起業家精神とは何か 著:江副 浩正 角川Oneテーマ21 A-61 日本は資源小国で、鉄鉱石や石炭、石油は100%海外から輸入、農産物も60%以上を海外から輸入している。 そして、もっと深刻な問題は、国や地方自治体が国債や地方債などを発行し国民に借金をしていて、世界一の債務大国...続きを読むになってしまったことである。 日本で新しい産業がいくつも生まれ成長しなければ今後の発展に期待はもてない かって、日本にはベンチャー企業の勃興の時代があった 気になったのは、以下です。 ■企業風土 ・経営者にカリスマ性があれば、その人間性な魅力や個性によって社員はその人についていくが、一度ベクトルがずれると、なかなか元の軌道には戻らない ・私は、ゼロから起業したため、すべてを自分自身でやらなければならなかった。 ・そのような経験から、経営者は仕事の現場の隅々まで知っていなければならないとの感覚があった。 ・現場の人との対話を大切にしていた ・社員の名前をすべて覚えるようにしていた ・葉隠 武士は己を知る者のために死す ・経営の三原則 ①社会への貢献 ②個人の尊重 ③商業的合理性の追求 ・企業が収益を上げるには ①質の高いサービスを提供する ②モノ・サービスをスピーディーに提供する ③コストを下げて顧客への価格を下げる ・人生の指針の一つ 易経 「窮すれば変じ、変すれば通じ、通ずれば久し」 ・経営理念 ①誰もしていないことをする ②わからないことはお客様に聞く ③ナンバーワン主義 ④社員は皆経営者、起業家の集団 ⑤社員皆株主 ⑥健全な赤字事業をもつ ⑦少数精鋭 ⑧自己管理 ⑨自分のために学び働く ⑩マナーをモラルを大切にする ・マネージャーに送る十章 ①希望・勇気・愛情 ②ネットワークで仕事をする ③高い給与水準 ④人は仕事を通じて学ぶ ⑤ブレイングマネージャー ⑥まず周囲に自分を語る ⑦数字に強く ⑧努力の継続 ⑨脅威の中に、発展の機会がある ⑩社会とともに ■起業家の名言 ・シャープ 早川徳次 他社がまねをするような商品をつくれ ・ダイエー 中内功 価格は生産者が決めるものではなく、消費者が決めるもの ・ファーストリテイリング 柳井正 商品には国境がないこと、製造と販売には境がないこと ■成功する起業家の条件 ①一人では大きな事業はなし得ない、気力と体力のある若い人材を集め、目標を共有して事業を推進すること ②人がついてくることが大切だが、そのためには、まず自分を磨くこと ③企業は人なり。社員をよく知り、誰にどの仕事を割り振ればいいかを考える ④日本で初めての事業、創業者利益が得られる事業がいい ⑤社会に要請に応えていく事業、そうでなければ、一時的にはよくても、長続きしない ⑥多くの資本を要さない仕事から始めること、多くの資本を要する事業は大企業の新事業である ⑦時間をうまくつかう。人に平等に割り当てられているものは時間である ⑧失敗を恐れぬ勇気をもつこと ⑨若くかつ就職しないで起業すること ⑩大学の成績や学歴は関係ない ⑪経営哲学を社員と共有すること ⑫コミュニケーション能力を磨くこと ⑬優れた経営者は話し上手であり、聞き上手である ⑭起業家に求められるものは、倫理観である ⑮健全なる精神は健全なる肉体に宿る、健康な身体を大切にする ⑯経済と政治は密接に関係している、政治とは一定の距離をおくこと ⑰コアビジネスをつくり、他の追随を許さないように専念すること ⑱起業家は人の脳力を精一杯引き出す努力をしなければならない ⑲顧客と常に接して、顧客の声を常に聴いていなければ成功はおぼつかない ⑳若くなくても、起業して小さな成功を収めることができる ■リクルート創業期 ・本について 表紙だよ、書店に来た人は最初に表紙を見る。僕は表紙に一番力を入れている ・株の世界には、見切り千両、という言葉がある。早く打って損失を確定し、次の株を買う決断をすることが大切だ ・日本は家庭から、日の丸、はなくなり、君が代、も聞かれない。愛国者ということばも死語になっていた。 ・ニューヨークでは、働きながら学んでいる人も多く、スキルアップしたら転職する ■生き生きと働く風土 ・社内報による経営情報の共有が、ばらばらになりがちな分社経営にあっても、リクルートの一体感を高めていた ・外飯、外酒 心がけて社外の人との会食などの機会をもつようにと奨励してきた ・私が時間を割いたのが、辞表を出した人との面談だ。在籍社員は本音をいわないことがあるが、彼らは率直な意見を言ってくれてとても助かった。 ・ほめるべきときにほめ、しかるべきときにしかる ・ほめるときは派手でいいとおもった、逆にしかるときは個室に呼び出し、誰にもわからないようにしかっていた。 ・しかるケースは2つ。1つはごまかしたり、嘘をついたとき、もう1つは、業績のあがらないとき ・自分の業績がふるわないことに、よくわかりませんと言い切る、達成動機の低い社員、能力が高くても達成動機の低い社員は採用しないことにした ■情報誌の領域を広げる戦略 ・同じりょういきの情報誌は、「一位が強い」ことを実感した ・起業はボトムアップ、撤退はトップダウン ・ドラッカー 失敗を恐れるな、しかし、同じ失敗は二度とするな ・出版業でも、情報誌と単行本では、別の領域の事業と知った ■早過ぎた新規事業の立ち上げ ・失敗と気づいたらすぐ撤退する、がリクルートのポリシーであった ・ドラッカーは言っている。変化をコントロールすることはできない。できるのは先頭に立つことだけである 目次 第1章 企業風土について 第2章 私が学んだ名起業家の一言 第3章 成功する起業家の条件 第4章 リクルート創業期 第5章 生き生きと働く風土 第6章 情報誌の領域を広げる戦略 第7章 領域の過大な拡大 第8章 早過ぎた新規事業の立ち上げ ISBN:9784047100879 出版社:KADOKAWA 判型:新書 ページ数:224ページ 定価:686円(本体) 発売日:2007年03月10日初版 発売日:2007年05月15日四版
どんな大きな会社にだって絶対スタート地点がある。 そういうことを思い出させてくれる一冊。 会社のみためは大きくても中でやることっていうのはそんなに大差ないんだよなとも思った。 マンパワーとそれまでの土台がどこまであるか。 それを履き違えないようにしたい
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