ナルコトラフィコ

ナルコトラフィコ

小説・文芸
2,310円 (税込)

11pt

TBS系「クレイジージャーニー」取材の総決算。
コロンビア、ボリビア、パナマ、メキシコ、ニューヨーク、バンクーバー、そして東京。
点と点をつなげ、浮きあがる白い道。

1グラム1ドルの白い粉が、末端の日本では2万5000円超て取引されている――。
「麻薬王」の幻想。密造潜水艇。密造工場。カルテルの銃口。カーチェイス。
映像だけでは語りつくせなかった8年の記録。
この暴力システムの対価を払っているのは、「私たち」だ。

就職氷河期によって考古学者の夢を閉ざした著者は危険地帯へと向かった。死と隣り合わせの中、「悪魔の値段」の正体を炙り出すために。
「末端のジャーナリスト」が「末端価格」のからくりに挑む。


旅の始まりは、「麻薬王」という幻想を追うことだった。かつてパブロ・エスコバルが支配したコロンビア、見せしめの死体が街路樹に吊るされるメキシコ、そして密造潜水艦が潜むパナマのジャングル。決死の潜入取材を重ね、密造工場(キッチン)で防毒マスク越しに精製の現場を目撃し、カルテルの銃口とカーチェイスを潜り抜ける。
そこで浮かび上がったのは、衝撃的な事実だった。 現在の麻薬カルテルは「第三世代
」に突入している。カリスマ的な「王」はもはや存在しない。そこにあるのは、ボスが逮捕されても、誰かが殺されても、自動的に暴力と利益を再生産し続ける「システムとしての怪物」だった――。

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ナルコトラフィコ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    時系列で麻薬の流れがよく分かる、日本ってのは本当に末端であるという事実を突きつけられる。
    よく麻薬関係のニュースで末端価格で〜というのが流れるけど、あれはまさに日本の価格であって
    決して世界基準ではなく最後に流れ着く果ての果て。
    なぜここまでして人は求めるのか
    やりたい、やめられない、やめたいけど続けたいという
    人間の欲望が渦巻いた結果が、もうずっと昔からあって。
    麻薬撲滅なんて出来ないのではないか、今後日本はどうなっていくのだろうか。
    と思った次第。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    重厚な内容でした…。著者の丸山ゴンザレスさんはクレイジージャーニーで知った大好きなジャーナリスト。その番組内でのイメージ(良く頭ぶつけたり、フンを踏んだり…)が強いが、流石は危険地帯ジャーナリストの第一人者!
    世界を巡る麻薬網の旅を記したこの本は本当に読み応えがありました!

    0
    2026年07月05日

    Posted by ブクログ

    「クレイジージャーニー」の名シーンの裏側が余すことなく描かれていて大変面白かった。著者の行動原理のようなものも窺い知れて大満足の一冊。

    0
    2026年05月20日

    Posted by ブクログ

    恐っ!Σ(゚Д゚)

    はい、TBS『クレイジージャーニー』やご自身のYouTubeでお馴染みのジャーナリスト丸山ゴンザレスさんが、麻薬(主にコカイン)の生産地から消費地までを命懸けで取材した軌跡をまとめた一冊

    とにかく恐い!が、この恐さをもっと日本人も知るべきだ
    あの白い粉が日本に届くまでにものすごい量の血が流れているのよ

    一番恐かったのはやはり麻薬カルテルが支配する国メキシコ
    カラムーチョ!とか言って缶チューハイ飲んで踊ってる場合じゃないのよ!

    ドン・ウィンズロウの『犬の力』そのまんまの世界です
    つうか『犬の力』が事実を元に書いてるから当たり前なんだけどね

    知らん人のために軽く説明すると『犬の力』ってのは麻薬の王たちとアメリカの麻薬捜査官の戦いを描いたクライムノベルの傑作シリーズなんだけどね

    でも今や『犬の力』が描いた世界から先に進んでいて、最早「麻薬の王」と呼べる存在はいなくて、システムだけが動いていて、そのシステムが「麻薬の王」とも言える状態で金と暴力を生み出し続けてる
    という恐ろしい状態なんだが…

    時代はさらに進む様相を見せ始めているのよ
    それは一切合切が匿名の世界よ
    誰が誰に命令を下しているのかすら分からないまま末端で血が流れ続ける
    そして「死のドラッグ」呼ばれる強力な合成麻薬の誕生で、メキシコは経由地から生産地へと変貌を遂げつつある

    そしてそれはアメリカという巨大マーケットの隣にあるという地政学的理由によるのよな
    あとは圧倒的貧困な

    わいは前々から、使うやつがいるからこんなことなっとんねん!という考えだったんだが、今やそんな単純な話でもないんよな
    医療用の鎮痛剤がきっかけで中毒になってしまった人々がめちゃくちゃたくさんいて、それはひとえに製薬会社が暴利を貪った結果なのよ

    結局我々貧乏人はどこまでも搾取される存在でしかないのな

    どうすりゃこの社会を変えることが出来るのか?!

    簡単じゃないけど、やっぱりこの恐怖から誰もが目を背けないこと
    自分には関係のない世界の出来事と思わないこと
    自分たちの住む日本という国も誰かの血が日々流されている世界と繋がっていること
    それらを知ることが大事なんちゃうかなと思うわけです

    0
    2026年04月25日

    Posted by ブクログ

    白い粉(コカインなど)には、多くの命が関わってることを著者は述べています。
    実際に現地で取材した内容を、記録しています。
    以下のサプライチェーンが出来上がっていることがわかった。
    ボリビア(原料生産)→コロンビア(加工・販売)→パナマ(運ぶ)→メキシコ(販売)→アメリカなど(消費地)
    コカインなどの薬物を買わないことが、地球の裏側にある命を救うことにもなる。

    0
    2026年04月07日

    Posted by ブクログ

    丸山ゴンザレスさんはYouTubeやTVでみていました。
    もともと文章を書いている方なので
    かなり面白くて一気読みしました。





    0
    2026年04月01日

    Posted by ブクログ

    わたしが生まれたこの国はドラッグの生産地から物理的に遠くて出ていこうと思うほど酷い国じゃないと思う
    少なくとも食うに困るほど貧困じゃないし
    でもこれらは全てたまたま運が良かっただけ
    日本に住んでる
    だからわたしはドラッグを選択しないで済んでるだけ

    生き延びるために国を出て運び屋の仕事を選ばざるを得なかった人がいる
    いつでも正しい選択ができるとは限らない
    貧しさは簡単に人を汚す

    依存と快楽と暴力と効率のドラッグビジネス
    ドラッグ撲滅を推進するとして割を食うのはいつだって一般市民だってことがあまりにもバカバカしい

    0
    2026年09月26日

    Posted by ブクログ

    クレイジージャーニーで有名になったゴンザレス氏のノンフィクション。というか、ほぼクレイジージャーニーの取材記。
    映像は映像でその緊迫感を感じられるが、文章はまた文章で映像ではわからないことを伝えている(というか、カメラを回すのが危険な場所が多い)。
    クスリの流通とカルテルについて、できる限り踏み込んだ取材をしている。
    ゴンザレス氏は、カルテルは誰かが王として牛耳っているのではなく、システムとして存在しているという。強い産業がなく、金を生み出す仕組みが定着すれば、もう社会に組み込まれてゆくのだろう。
    その取材精神、ゴンザレス氏は、クスリには手を出していないが、危険が伴う取材でドーパミンが出ているかもしれない。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    小説よりも現実感がなく、これがノンフィクションというのが恐ろしい。テレビ観た際には、何故あんな危険な場所に躊躇いなく行けるのか不思議だったが、この本を読んで納得した。

    0
    2026年08月16日

    Posted by ブクログ

    クレイジージャーニーのゴンザレスさん回が好きなので応援も含めて購入。クレイジージャーニーで放送したドラッグの闇や流通を取材した内容を文書でまとめたような形。テレビ放送を思い出しながら読み進められたので楽しかった。危険な取材なので心配もありつつ、また新たな放送も期待してしまっています。

    0
    2026年07月20日

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