複雑な家庭事情により、孤児院に預けられていた照恵は、十歳の時、再び母に引き取られた。だが、いたいけな少女にとってそれはあまりにも苛酷な日々の始まりだった。情容赦のない母の仕打ち。何度も殺されかけた八年間。それでもひたすら母に愛を欲した。だが、祈りは届かなかった……。母への限りない憎しみと愛への渇望。その狭間で何年も彷徨い続けた照恵はいま、親子の絆をさがす旅へと向かう。各界から絶賛を浴びた生命を余すところなく描ききる感動の長編小説。
- ジャンル
- :
- 小説 / 国内小説
- 出版社
- :
- KADOKAWA / 角川書店
- 掲載誌・レーベル
- :
- 角川文庫
- 電子版発売日
- :
- 2014年02月21日
- コンテンツ形式
- :
- EPUB
- 対応端末
- :
-
- Lideo
- Win PC
- iOS
- Android
- ブラウザ
ユーザーレビュー
Posted by ブクログ 2017年02月05日
内容(「BOOK」データベースより)
血のつながりの、いったいどんな意味があるのだろうか?母親に何度も殺されかけた娘の復讐と親子の絆を探す物語。
20年程前にこの本を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない。愛を乞う乞食だったという描写が未だに忘れられずに頭にこびり付いていました。妻に勧めた事を切欠に再...続きを読む
Posted by ブクログ 2006年10月17日
大学時代に
「あ、これ、映画になってた」
と思い、何気なく手に取りました。
衝撃です。
母親の娘に対する虐待を描いてるんですが…。
怖いはず。怖いはずなのに
目が放せない。先を読みたい。
自分的にはビリーミリガンを読んだときに近いくらいはまって一気に読んでしまいました。
なんか...続きを読む
Posted by ブクログ 2005年10月05日
虐待には様々な種類がある。だが、どんな仕打ちを受けその相手を呪おうとも、心の底に転がっているものはその現実とは相容れないものであったりする。母が娘をいたぶる。娘はそれでも「母」ではなく「母親」というものを求める。なんて哀しいことか。「そうだ、このやわらかさなのだ、おかあさんというのは。子どもが抱きつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年09月16日
虐待の描写が激しくて、その部分が強く印象に残ってしまうけど、父の遺骨の行方を追っていくストーリーも引き込まれて一気読みできる。
初めて読んでからすでに15年ほど経っているが、この冬にドラマ化するとのことで再読。2016.09.15
Posted by ブクログ 2015年07月20日
最悪の相手であれば、相手の気持ちを理解する必要はない、かー。言われてみれば当たり前のようで意外と難しい。ラストが強烈でまた良し。
Posted by ブクログ 2011年05月23日
虐待、そして血のつながりについて考えさせられました。
主人公の父のふるさと台湾にも行ってみたくなった。
Posted by ブクログ 2011年01月09日
この本を読むのは二度目。小学生の頃親用と子供用の学級文庫があって、私は親用にまわってきたこの本をついでに読んだのだった。当時は虐待の場面が鮮烈に記憶に残ったけれど全体の量からするとたいしてたくさん描写があるわけじゃない。怖かったなあ。
主人公は高校生の娘を持つ母親。市役所にて父親の戸籍謄本を取り寄...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年12月29日
最初は何気ない家族の話しかなと読みはじめたけど、次第に話がどんどん大きくなる。どんどん知られざる事実がでてきて次々読み進めたくなる。
母娘の深い結びつきと、強さに家族の意味を考えさせられる。
何があっても子供は母の愛を求めるものなんだと思う。
Posted by ブクログ 2010年08月09日
ラストが…。胸をぐわっと掴まれた感じ。
親子って因果なものだとつくづく思った。血からは逃げられないんだなぁって、本当に嫌になる。虐待は本当に本当にどうにかしたい、なくしたい。