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Posted by ブクログ
この本を「お宝本」というのはちょっと変かもしれないが読み返しに値する素晴らしいノンフィクションだった。殺人という犯罪捜査を神経をすり減らして日々行っている人達から見たら不謹慎だとは思うが…もの凄く面白かった!!ヘタなミステリーを読むより(当然だが)臨場感があり、そして誇りとプライドを賭けて「殺人」という犯罪を捜査する刑事達の姿に触れることができた。中立の立場から淡々と実際の事件の経過を描写しながらの事件捜査の詳細なドキュメントは「靴をすりへらして」足で稼ぐ地道な捜査に日々励む警視庁の花形「捜査一課の殺人班刑事」達を浮き彫りにしてくれる。何より心をうたれたのが「殺人犯を取り調べる刑事」の章でのプロ意識が徹底した紳士的な刑事達の姿。地下鉄サリン事件の実行犯の取り調べに当たった刑事達や、元警視庁警部の強盗殺人犯の取り調べにあたった刑事達の「犯人と取調官との密接で対等な取り調べ」は、「殺人犯であろうがやっぱり人間なんだ」と強く思わせてくれた。相互に強固な信頼関係を築き上げていくような濃密な人間交流。もしかしてストックホルムシンドロームのような側面もあるのかもしれないが、死刑への恐怖や良心の呵責、孤独感や絶望感と闘いながら取り調べられる容疑者にとって「厳しいながらもプロとして人間として扱ってくれる取調官」は、ある意味救いとなるのかもしれない…プロの「オトシ」テクニックはまさに人間心理を巧みにつくケースバイケースの職人芸だ。特殊班に続いて殺人班、どちらかというとこちらの殺人班の方が人間性の奥深さに触れたようで興味深く夢中で読めた。それにしても…人間というものはつくづく業が深い生き物だなあ…
Posted by ブクログ
取調官の手法には様々在るが、被疑者のプライドを粉々に壊してから取り調べを行う取調官もいる。
聞き込みのポイントは、相手から好かれること。いきなり質問から入らない。
相手に話したいだけ話をさせてやること。
携帯電話の発信地等の開示は、任意捜査ではできない。令状を取り初めて開示される。
人の嘘は情より理で追求する。
人にさんざん気持ちよく話をさせた後にその嘘を突き詰め見抜いていく。
相手をぎりぎりまで追い込んだ上でちょっとした優しさを見せる。
様々な人間模様が書かれていたが、平塚八兵衛の取り調べは必読。相手を真実、被疑者と取調官の人芸関係により、自供させることができるのだ。
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小説・文芸