命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書)

命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書)

1,034円 (税込)

5pt

格差は、負け組も勝ち組も寿命を縮める。

ハーバードで世界が熱い視線を送る授業がある。日本人教授イチロー・カワチによる健康格差論の授業だ。先進国の中で寿命が短いアメリカと、世界トップ級の日本。この違いは格差にあった。今、格差の広がりとともに日本の長寿は危機に瀕している。格差はストレスを生み、信頼や絆を損ね、寿命を縮める。人々の命を守るには、日本の長寿を支えてきた、格差が少ない結束の強い社会を守るべき――所得、教育、労働、人間関係…あらゆる側面から格差を分析、新たな長寿への可能性を探る。

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命の格差は止められるか ハーバード日本人教授の、世界が注目する授業(小学館101新書) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2017年09月21日

    これは名著。

    健康格差とソーシャルキャピタル、ポピュレーションアプローチや社会疫学について、分かりやすく丁寧に解説してくれている。

    健康づくり政策にとっての行動経済学の重要性まで触れていて、関係者必読の本。

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    Posted by ブクログ 2016年03月17日

    健康を「上流」から良くしていくパブリックヘルスの魅力、コミュニティの力に感動。特に、社会的格差が上流階級層にも健康に悪影響を及ぼすことに目から鱗が落ちる思い。

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    Posted by ブクログ 2014年05月24日

    医療関係の活動をしている方にはぜひ進めたい一冊

    何故日本が長寿なのか。
    健康意識も医療費も高いアメリカの寿命はなぜ低いのか?

    環境と格差

    格差は絶対に生まれるが、格差が大きいほどすべての階層の人の寿命が縮む。その「命の格差」を縮めるにはどうするべきか?

    パブリックヘルスは社会全体の健康を考え...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月28日

    社会疫学書は自然科学書と言ってよいか、という問題はあるかもしれないが、ハーヴァード大学で活躍するもう一人のイチローの名著。臨床医学から公衆衛生学に転身して活躍している研究者は何人もいるが、この人の語り口はとりわけ心地よい。文科系の学生さんにも、いや、にこそ、一読をお勧めする。ポピュレーションストラテ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年11月26日

    もーめちゃくちゃおもしろい!!そして文章のいたるところからカワチ先生の人柄がにじみ出ていて。いやーとにかく面白かった!!!!

    友人によく「おまえ大学院でなにしてんの?」って聞かれるんですけど、この本がまさに答え!!まだまだ自分の口で上手に説明はできませんが(汗)

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    Posted by ブクログ 2013年10月16日

    日本出身でハーバード大教授の社会疫学者。専門書では翻訳が何冊か出ているが、新書で著者の研究をわかりやすく解説された書籍。米国は医療費を多額にかけながら、低い健康水準であるが、その大きな要因は経済格差である。低所得層が影響をまず受けるのはわかるが、高所得層にも影響を受ける。資本主義である限り、格差をゼ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年01月19日

    公衆衛生を具体的にわかりやすく扱った良書です。治療も大事ですが、予防で救える命の数はその比ではないことをよく理解できます。同時にその影響力の大きさと采配の難しさも。

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    Posted by ブクログ 2021年08月28日

    社会疫学の視点から健康格差の必要性を主張している。かつての日本は地域での絆が強く、健康格差の是正に貢献していたが、経済的格差の拡大などにつれ日本でも健康格差が拡大しているとの著者の主張はうなづける。コロナ危機を受けて格差が拡大基調にある中、健康格差にどう取り組むかについての示唆を与えてくれる一冊。

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    Posted by ブクログ 2018年03月12日

    たとえば、肥満で生活習慣病になってしまったひとがいるとする。血圧も高い、血糖値も高い、などを改善していくために、お医者さんが薬を処方し、運動不足を解消するように促したりする。そういうのは、健康を大きな川の流れに喩えると、下流での対処のしかただと、カワチ氏はいいます。社会疫学は、川の上流で対処をするた...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年11月08日

    格差は「負け組」のみならず、「勝ち組」にも影響する。
    女性のストレスを減らすには、家事そのものの時間減らすことではなく、男女比率の割合を減らすこと。
    「行動経済学」がキーワード
    パブリックヘルスの取り組みを阻むもの・自己責任論・利益重視の民間企業の存在・人々は理性的で計画的という伝統的理論

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