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ページを閉じたら、我が子に会いたくなる
児童書作家が後悔したたった一つのこと。
一度失いかけた命で父が描く、息子、そして家族への本音。
殺風景な病室で目を覚ますと涙が頬を伝っていた。何故だかひどく虚しい。
ひとりには、もう慣れてしまったはずだった。妻が出ていってからかなりの年月が過ぎていた。
かけがえのない息子まで妻に引き取られてからは、
生きる気力を失い、仕事は手につかなくなり、人と会うことを避け、自宅に籠もり、行く当てもなくふらふらと街を徘徊し、自宅に戻ると酒を飲んで、泣いた。打たれ弱い体質なのだ。
ついでに虚弱体質だったのか、運気も落ちていたのか、ようやく仕事もしだしたのに、新型ウイルスに感染してこのざま。
一難去ったのかも定かでないうちに、また一難。弱り目に祟り目。泣きっ面に蜂。降ればどしゃ降り。このまま死んだ方がいいのか。
そんな時、ひとりの病室で思い出したのは、あの頃の、息子の笑顔だった。
――伝えられなかった言葉が、線路の先で響く。
板橋雅弘
東京出身。中央大学法学部卒。1991年から10年間、イタバシマサヒロ名義で『BOYS BE…』などのマンガ原作を手がけた。板橋雅弘名義では小説、児童書などを執筆している。
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