なぜ人は締め切りを守れないのか
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なぜ人は締め切りを守れないのか

1,980円 (税込)

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「締め切り」から、現代社会に深く埋め込まれたルールを描き出し、豊かな生き方を探る哲学的冒険。仕事の締め切りから、人生の締め切り、「死」まで考える。

●千葉雅也さん推薦!

私たちは実のところ、「締め切り」のことをよく知らないまま生きている。
ときに私たちを苦め、ときに私たちを奮い立たせる「締め切り」とは何なのか?
「締め切り」から、現代社会に深く埋め込まれたルールを描き出し、豊かな生き方を探る哲学的冒険。

“我々は、いわば「時間的な無理」をさせられている。生きることの柔軟性をどう取り戻すか。この時間論には、哲学の新しい文体がある。すごく良い本だと思った。元気が出る本だ。”
──千葉雅也


時間について:時間とはそもそも何なのか?
計画について:昔の人はもっとのんびり生きていた
仕事について:無理な要求から逃れる方法は?
死について:最大にして最後の締め切りを考える


●締め切りの間を縫って、私たちが〈いい時間〉を手に入れるために
“残業によって得られる賃金は計算できる。さまざまな締め切りの集合体である「プロジェクト」は、時間を対価に成果を提示する。いっぽうで、愛する人と過ごす時間、趣味に没頭する時間の価値は計算が難しい。私たちは、〈いい時間〉を計量することができずにいるのだ──。”

【目次】
序章
なぜ人は締め切りを守れないのか

第1章
いい時間とわるい時間──私たちはどんな「今」を生きたいのか?

第2章
プロジェクト──私たちから時間を奪うもの

第3章
生きている時間──私たちはいつも何かに間に合わない

第4章
いろいろな遊びの時間を旅する──時間の遊び論

第5章
いい時間をつくる──時間正義のためのデザイン

第6章
デッドライン──死から締め切りの本性を考える

あとがき

ブックガイド 新しい時間をデザインするために

参考文献

【著者】
難波優輝
1994年生まれの美学者。専門は、分析美学とポピュラーカルチャーの哲学。他の著作に『物語化批判の哲学〈わたしの人生〉を遊びなおすために』(講談社現代新書、2025年7月発売予定)、『SFプロトタイピング』(共編著、早川書房、2021年)。

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