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リアル
作り始める前にまずレシピを全部を読む。じゃないと突然予熱したオーブンとかあらかじめ室温に戻したバターとか出てくるから…などお菓子初心者にはあるある。すごくわかる。女の子がなんとも思ってなかった男の子を意識し始める感覚など、リアルでドキドキします。
食べること
食事は生きていく上で必要で、お菓子は気軽に食べられて、幸せと美味しさとそれから誰かと一緒に食べることで、よりよいものになる。おいしいって言ってる時、みんなが自然と笑顔になる。その瞬間はとても満ち足りたものなんだろうな。
そう感じさせてくれるお話。
主人公の杏里だけでなく、弟や父親の気持ちもちゃんと描いていて、物語の広がりが感じられて好き。
川藤君の過去話で、勇気を出して作ったお菓子を誰も食べてくれなかったこと、それはとてもショックで心の傷になっている。それを、一緒にお菓子作りをして彼の優しさと美味しさを知っている杏里が、あの時の幼い川藤君ごと『大丈夫だよ』って伝えるように話すシーンで、しみじみ良い作品だなと思いました。
最初ははっきりクラスメイトたちに川藤君とお菓子作りの事を言って彼に対する誤解を解こうとしたけど、そうしなくてよかったな…。
彼自身が怖がっていたこともあり、川藤君のことは言わずに『師匠』と説明しているのもよかった。
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