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Posted by ブクログ
政治的分断が続くアメリカには、分断を扇動する若者たち、分断に対抗する若者たち、そして分断を回避しようと試みる若者たちがいる。様々な社会問題を乗り越えてきたZ世代の若者たちは、悪魔化を唱える超保守と、リベラルを超えたプログレッシブに分かれ、その狭間でエスニックスタディーズが発展してきた。
政治的分極化の局面で登場した超保守トランプをめぐる、Z世代たちの闘争が見事に描かれていて、日本のメディアでは知ることのできないアメリカの実情を理解するのにとても役立った。
アメリカって一言で言っても、地域や環境によって考え方や暮らしてる人たちは様々なんだなと改めて思わされる。いつか必ず行きたいし、現地の人たちと語り合えるだけの語学力と教養を磨いておきたい。
Posted by ブクログ
アメリカ社会の分断を高大学生の活動にフォーカスして取材した本。
記者によりルポなので、スラスラと読める。もちろん、これで全体像がわかるわけでもないのだが、抽象レベルの高い議論ではまだ実感できていなかったことがリアリティとしてじわっと伝わってくる。
学生が政治的な主張を明確にした組織的な活動を行っているというのは、日本と比べると驚きだが、アメリカという国を考えると、そうだろうなと納得するところも多い。
なるほどと思ったのは、アメリカの右派的な活動をしている人たちが反感を持っているのは、「リベラルすぎる学校教育」であるというところ。
確かにアメリカの大学とか、多様な価値を認めあって、そこからどうしようという雰囲気があってとてもリベラルな印象がある。なので留学生にとっても結構居心地の良い空間だと思った。
が、伝統的な価値観を持っている人にとっては、あまりに価値相対主義的、モラルに反している感じるようだ。伝統的な価値観の中で育ってきた学生には、その違和感はかなり大きいようで、そういう身近な疑問が極右的な活動へのエネルギーになっているようだ。
やっている人たちも、変な右翼学生という感じでもなく、スタイリッシュで、クールな感じである。その辺りも面白い。そして、白人が多いとはいえ、結構、色々な人種の人々の参加もあって、トランプ大統領を支持する幅広さを実感した。
一方、それに対抗する活動もあって、アメリカでなんと社会主義的な活動を行っている団体もあるらしい。これにも驚いた。まあ、サンダースが結構人気があったわけだから、それを支える団体もあるわけだ。
で、彼らのムードは、多様を受け入れて対話をしていこうという感じで、かつての共産主義的なドグマティックなものはなさそう。が、現実的には極右との対話は成立しようにもない。
アメリカは大変なことになっているなという感想であるが、同時にこういう形で公的に意見が表明されているというところに希望というか、羨ましさといったものも感じた。
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