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好きなひとからつけられた傷を癒してくれるのは、同じ悲劇のヒロインだった。
「アタシったら、世界一不幸な悲劇のヒロインなんだから」
夏の暑さにうなされていた妙子は、ただ隣に座っていたマダムのその一言に
「男に逃げられたのが世界一不幸なんだったら、あたしも世界一不幸な悲劇のヒロインなんですけど!?」
と、勢いよく啖呵を切る。
違う年代を生きてきた2人の女性には、この出会いが人生をほどいていくきっかけになる。
誰かを強烈に愛おしいと思うとき、強烈に愛おしいと思っている方だけが傷つくことになる。強烈に愛おしい人は、己の寂しさをいたずらに広げる。
その広がった寂しさを慰めてくれる人は、“友達”というよりも“同志”という言葉が近いかもしれない。
たまには寄り添いあって、たまには背中を蹴っ飛ばしあって、勇気づけあえるような関係を、
確かにそこにある光として描いている作品だ。
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