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現代社会の裏側、呪術師たちのオークションへ、深凪は自身を売りに出した。その価値は、一夜にして滅んだ呪術界の名家・櫻木家の唯一の生き残りであること。対価に望むのは、櫻木家を滅ぼした怨霊『黒の御方』の調伏。会場の誰もが躊躇うなか、一人の青年・祀鶴が名乗りを上げる。彼こそ呪術師たちに忌み嫌われる術師殺しの一族・錦野家の現当主だった。 「その覚悟に敬意を表して、お前を買ってやる」そんな祀鶴の手を取る深凪。調伏を望む『黒の御方』が、自分を虐げてきた義母の、怨霊と化した姿だと知って――。
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Posted by ブクログ
表紙の女の子がなんとなく自信ありげで、それで気の強いヒロインを勝手に想像してしまってた。 碧さんの両極端に揺れ動く心境はとてもしんどい。
表紙から受ける彼女の印象と作中の彼女の印象の乖離が激しくて、ちょっと戸惑った。 作中最後ならまだ分からなくもないけれども、読んでいて何度別人じゃと思ったことか。 それくらい作中の彼女、深凪は自己肯定感の低い、自分を大切にする意味を見出せない子だったので。 一方で祀鶴の年齢には逆の意味で驚いた。 え...続きを読む、きみ、そうだったの!? 改めて表紙を見て、ああなるほどと納得した次第。 一族を滅ぼした「黒の御方」を倒すために身売りした深凪と彼女を買った祀鶴が、日常生活や呪術士としての活動を通して家族になっていく話。 誰にも大切にされなかった深凪が自分を大切にすることを覚え、成長していく物語とも言える。 呪術士の家にいながら力を持たなかった深凪(ゆえに不当に扱われていたともいえる)に実はとんでもない力があったことはお約束。 ただ実際の「黒の御方」調伏に彼女のそのチート級能力よりは説得が効いたので、ちょっと勿体なかった気がする。 説得が効くなら能力いらんかったなあという。 普段のお仕事のときの方が出番あった気がする。 個人的には面倒見のいい楓さん推し。 主役差し置いて最推しである(すまん) 「~さね」な姐御言葉もたまらなくいい。 彼女も加えての三人家族がわちゃわちゃしている光景はもっと見ていたかったなあ。
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