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魚のブローカーから一転して興業証券への再入社。37歳の山鹿悌司の転身は、「兜町最後の相場師」へのスタートとなった。入社から2年後、株式市況の悪いなか、新設された投資信託販売特別班長の1人に山鹿は抜擢された。まったくの素人にもかかわらず、独自の発想と勘で金融機関から大口の注文を集めた山鹿は、たちまち兜町で頭角をあらわしていく――。相場を生き抜いた男の、波乱万丈の半生を描いた経済小説の金字塔!
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Posted by ブクログ
この時代の良くも悪くもダイナミックさを随所に感じる作品である。現在の日常と較べて生きている実感、喜怒哀楽、浮き沈みをより感じることができる。
昭和の相場師を主人公にして虚実ないまぜにして、当時の熱狂を描き切った作品。 当時を懐かしむ世代には響くのかもしれない。 自分は相場師が資本市場で必要とされているプレイヤーというよりは、人間の欲望を満たす為の存在としてしか捉えられず、この物語には没入出来なかった。 後半に向けて、市場経済としての行く末...続きを読むを論じていたりする記載も増えて、難解だが読みごたえがあるな、と感じた。
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