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本書では、精神疾患の原因を脳に探りながら、現在の「精神医学」という概念にどのようにして至ったのか、を検討していく。 第1部ではアメリカにおいて生物学的精神医学の役割が明確化されていく過程についてまとめている。第2部では疾患ごとの視点に替え、薬剤の歴史から家族、世論までも含めて考察する。第3部では破綻と今後の危機を扱い、全体を通じて精神疾患を生物学的に理解するための多元的な見方を提示する。
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Posted by ブクログ
精神医学の診断と治療の歴史を、主に生物学的精神医学の盛衰に沿って書かれた書。DSMⅢによって精神医学は医学を取り戻したかのように見えたが、近年は製薬業界の絡みもあり、さらに混迷している。あらためて単純な科学的理解だけでは進まないことが分かったことである。ただ心理や福祉などの関りは増えてきているし、縄...続きを読む張り争いではなく、多職種協働の試みが最終的には患者さんの利益につながっているのではないだろうか。あらためて目の前にいる患者さんに対して生物学的心理的社会的倫理的に関わることが大事である。
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