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Posted by ブクログ
主人公クレトが授かった魔法は「空間魔法」で、一般的な風・火・水・土の四元素に属する魔術とは異なるものだった。ところがこの魔法が凄くて「"最強"なんじゃないか」と思った。何と言っても瞬時にテレポートが出来る。「亜空間収納」も使える。その能力を生かしてクレトは冒険者の移動や荷物持ちをして収入を得ることを思いつく。やがてクレトの能力に注目した商人エミリオにスカウトされ、全国各地に買い付けに出かけ、エミリオ商会を急成長させることに成功する。
クレトは王都から遠く離れたハウリン村にもう一つの拠点を持ち、王都とハウリン村の「二拠点生活」を始める。これも一度行った場所ならいつでも「転移」が可能なクレトならではの発想だった。クレトはハウリン村の農産物が王都と比べて大きく、味も素晴らしいことに気付いて、商会で取り扱うことをエミリオに提案する。ハウリン村の住民たちはそれほど大きく美味しい作物を作っているのに自覚がなかった。彼らにはそのサイズ、その美味しさが「当たり前」で、王都の人間にとっては野菜は小さいものが「当たり前」という「常識のずれ」があった。
”瞬時にいつでも別地点に転移することが出来、「亜空間収納」で大量の品物も運べる”ということは、距離があることから生じる「認識のずれ」を発生させないことになる。ハウリン村は田舎で人の交流が少ない場所だからこそ、「情報の共有」が行われず、「常識(認識)のずれ」を招いた。「物理的距離」とは、「情報断絶」とイコールなのだ。
とすれば、人間はクレトのような「空間魔術」を持たなくとも、段階的に同じ力を獲得してきたと言える。まず最初は印刷技術によって。そして次はテレビなどの放送技術によって。そして現代はネットによって。
"知らない間に私たちはチートな魔法を手に入れていた"というのも、漫画みたいな展開じゃない?
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少年・青年マンガ
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