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【特集】スハ44系客車の履歴書
スハ44系は、1951(昭和26)年に幹線特急用として49両が製造された客車で、
前向きの2人掛け座席が並ぶ3等車は当時「特ハ」として一般車両と区別されました。
東京~大阪間の「つばめ」「はと」など花形列車でデビュー、
特に1956年の東海道線電化完成時には煤煙と無縁になったことから編成全体の塗色をライトグリーンに一新、
その雄姿はファンから「青大将」と呼ばれ親しまれました。
さらに山陽特急「かもめ」や東北特急「はつかり」にも使用されましたが、
1960年に151系電車や80系気動車が登場すると特急運用は激減、
また終端駅での方向転回が嫌われ、座席を回転式に改造して夜行急行や観光団体列車などに使用されますが、
それらも削減されて他形式に改造されたほか、一部は四国に渡りローカル列車で使用されました。
本書では各地を転々とした44系客車の波乱万丈な生涯を、多数の写真や編成記録を交え全64頁で解説します。
目次
口絵写真
カラーグラフ 特急列車からローカル列車まで スハ44系客車の生涯
はじめに
1.特急用客車の誕生
column 1 戦前の「特ハ」、スハ33
2.難航した山陽特急と急行での当座使用
3.「青大将」への衣替え
4.「かもめ」の編成替えと「さくら」への転身
5.「はつかり」の新設
6.特急運用からの離脱、急行用改造と観光団体列車
column 2 実はなかった?「観光団体色」
column 3 南紀観光号は何回向きを変えたか
7.「みずほ」での特急運用復活
8.1960年代の急行運用
9.冷遇されるスハニ35とローカル線への転身
column 4 要人用列車で重宝されたスハニ35
column 5 電暖改造されなかったスハ44系
10.荷物車、事業用車への改造
column 6 1輌だけ出現したオハネ17改造車
11.廃車と四国への転属
12.大井川鉄道へ
13.三角線での転向
14.形式別解説
column 7 スハ44系は何色か
おわりに
スタッフ
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