カンマの女王 「ニューヨーカー」校正係のここだけの話

カンマの女王 「ニューヨーカー」校正係のここだけの話

2,200円 (税込)

11pt

3.3

「自分の仕事で好きなのは、人となりのすべてが求められるところである。文法、句読法、語法、外国語、文学の知識だけでなく、さまざまな経験、たとえば旅行、ガーデニング、船、歌、配管修理、カトリック信仰、中西部、モッツァレラ、電車のゲーム、ニュジャージーが生きてくる」(序章より)

★推薦文★

鉛筆と紙の辞書を愛し、校正が「出過ぎた真似」といわれるのを恐れている“女王"。他人とは思えない。

――牟田 都子(校正者)



正しい英語とは何だろう?
カンマの思想とは?
鬼校正者はどこを見る?
今、英語の「揺らぎ」があなたを魅了する。

――阿部 公彦(英米文学者)

★概要★

誤字・脱字や言葉の誤用を正す「校正」。ベテラン校正者の眼を通じて見るそれは、規則と心情とのあいだで揺れ動く、意外なほど人間らしい仕事だった!
アメリカの老舗雑誌『THE NEW YORKER』の校正担当者で、“Comma Queen“〈カンマの女王〉の異名をもつ著者が、その半生と、校正の現場で遭遇したミスや「揺れ」を振り返る――。“between You and I"のようなネイティブでも間違える文法や語法、ディケンズ、メルヴィル、ディキンソンら著名作家たちが操る記号――カンマやダッシュ、コロン――の独特な使い方、クセが強い校正者たちのエピソード、トランスジェンダーのきょうだいを呼ぶときの代名詞etc…。「正しい英文法」だけでは白黒つけられない、迷いと葛藤の日々を描く唯一無二の校正エッセイ!

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カンマの女王 「ニューヨーカー」校正係のここだけの話 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2021年02月06日

    アメリカの老舗雑誌『ニューヨーカー』の校正係のエッセイ集。長年の校正業務の中で考えてきたことが綴られている。日本語でも英語でも言葉に誤りは付き物で、時代と共に“乱れ”ながら少しずつ変わっていく点も同じなんだなと実感できる一冊。代名詞をきっかけにジェンダー論に発展する第3章が特に面白かった。

    0

    Posted by ブクログ 2021年10月14日

    アメリカの老舗雑誌「ザ・ニューヨーカー」で校正係をしているメアリ・ノリスの、文章と彼女が関わった人たちについてのエッセイ。

    ちなみに「校正係」は文字の誤植や慣用句の間違いなどを正す仕事で「校閲係」は文章の整合性やファクトチェックをする仕事だということをこの本で初めて知った。

    どんな言語でも特有の...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年08月27日

    誰もが「プロ」になる、なれる努力を惜しまないことが人々が求める人材になるのだ、と言う強いメッセージを受けた。一部署の一つの歯車としてその役割を確実に、信頼がおける仕事をこなせる人になることが重要で、大切な存在となることをこの書は教えてくれている。転職にも必ずや例え小さな歯車でも仕事における信頼関係が...続きを読む

    0

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