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【ルカ 頑張ります!】
違う方向を見ていても、
君のお陰で「家族」でいられる。
「君の判断は正しい。」
ーーキャンプ地で出会った少年・ナツメ。
ルカは彼とゲームを通じた通話を楽しんでいたが、
そこで衝撃の告白を耳にするーー「オレ 人殺した」。
ナツメの話はふわふわとして現実味が薄いものの、
嘘であるとも言い切れない。
ルカは悩みあぐねた末にユキの後押しで、鳴海へと相談する。
それは春人の誘拐に繋がる人身売買組織への手掛かりだった。
※本作品は単話配信しているものに、加筆修正・描き下ろしを加えたコミックス版です。重複購入にお気をつけ下さい。
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“自分が不幸でいることで、自分は幸せになれる。”
“大好きな相手が辛いことで、安らぎを覚える。”
幸せと不幸せについて、こんなにリアルに向き合ったBLがあっただろうか。ドロ沼地獄BLが好きな人は1作目から一気に読んで欲しい。
1作目『さよなら恋人、またきて友だち』
2作目『さよなら恋人、またきて友だち~ロスト・チャイルド~』
この続きで長編の本作は、幸せと不幸についてがテーマ。
カナエの兄、宮内ユキが、弁護士の鳴海に救ってもらったお礼に鳴海の失踪した弟を探すため、人身売買組織に体を売りながら過ごす中で
描かれる各々の「幸せ」。
一方から見ると幸せで、もう一方から見ると不幸せであっても、それは彼らにとって確実に正しいものである。
誰もが自分の幸せを押し付けて他人を不幸にし、他人に幸せを押し付けられて不幸になる。
各キャラクターの幸せについて追ううちに、読み手の自分の幸せについても深く考えさせられてしまう。
また、ユキのセリフに「不幸であってもごはんはおいしいし、楽しいと感じる瞬間もある。なんで悲しみだけで自分をいっぱいにできないんだろう。」という印象深いものがある。
人間とは、どんな状況でも幸せを拾えるようにできているのかもしれない。
この作品のキャラクターが全員幸せになれるように、ただ願うばかりである。
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