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最古のパン、中世のシチュー、ルネサンスの健康食、ヴェルサイユ宮殿の晩餐会etc…5000年の時を料理で旅する、再現料理レシピエッセイ。8時代40品のレシピを収録。
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「À Table!~歴史のレシピを作ってたべる~」
2023年1月9日~ BS松竹東急 出演:市川実日子、中島歩
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Posted by ブクログ
古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ、 中世イングランド、ルネサンス期イタリア、 フランス・ブルボン朝、フランス・ナポレオン時代、 プロイセン王国&ドイツ帝国・・・八つの時代の歴史料理を紹介。 各章前半は5品のレシピ。各章後半はその時代の食文化、逸話、 料理再現についてを解説。材料別索引有り。...続きを読む参考文献が豊富。 資料・文献をもとに・・・といっても、それは大変な作業です。 おおまかな調理法、わからん調味料の配合等、苦労の連続だった と推測できます。それの完成の姿を想像しながら、無い&不明の 食材は現代のもので代用し、美味しく食べられる料理に再現。 おかげで、現代人にもわかるレシピを提供しています。 食材、味も歴史の証言・・・スパイスの変化、異国から伝来した トマトやジャガイモがレシピに現れる時期等に時代の流れを 感じられるのも、面白い。また、貴族~庶民と階級でのレシピの 違いも現れていて、楽しかったです。
古代メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ、中世イングランド、ルネサンス期イタリア、フランス・ブルボン朝、フランス・ナポレオン時代、プロイセン王国&ドイツ帝国の料理本。 古楽の研究をされていた作者さんが、古楽の演奏と(文献に残る記述を補完し想像し再現する)料理の共通点に気づいて自由に作ってみた、とい...続きを読むうだけあっておいしくなる工夫がされている。手に入りにくい材料の入手方法や代替品についてのコメントも親切。が、やはりスパイスやハーブが何種類も書いてあると躊躇してしまうな…美味しいものが食べたいが決して珍しいものが食べたいわけではないという自分の保守的傾向に気づかされた一冊。いやほんとに美味しそうではあるんだけど。 レシピの合間に入るエッセイも興味深い。15世紀の人文主義者プラーティナによる啓蒙「テーブルクロスとナプキンは白いものを使い、ナイフや食器はよく洗い」にはありがとうと伝えたい。ミネストローネのレシピに「農民の常食ですので、高級品だった塩、コショウや香辛料は使っていません」とあるがこれはちょっと前に流行った塩抜きダイエットではないか!などなど読むだけでも楽しい本だった。
思ったよりも内容が充実した、想像力膨らむ、食材も味も膨らむ本でした。紀元前の食事をここまで再現できるのは、ひとえに文字があったから。粘土板なので、覚書のために書いたことが、5000年後にも残ってしまった。 残念ながら、メソポタミア文明の料理を食べたかったのですが、食材の調達ができません。その後に書...続きを読むいている「ソクラテスの腹ごしらえ」も、出来そうなのはなく、「カエサルの祝宴」に至って、急に現代のヨーロッパ風料理になる。やはり全ての道はローマに通じるのだ(私の主観)。 ところが、私の古代への関心はご存知のように倭国の弥生時代です。そこに通じる、紀元前の中国料理やアジア料理があれば、またはせめて「聖徳太子の夕飯」ぐらいがあればよかったのだけど、アジアはスルーして後半は一挙に15世紀以降のヨーロッパに飛びます。 大阪弥生博物館で「卑弥呼の食卓」なんて展示を観たのですが、考古学者は頭が固いので根拠ある魚やら貝やら野菜などの素材を、生のやそのまま茹でてドドーンと皿に盛り付けているだけ。そんなはずはないでしょ!その時代よりも3000年以上前にギルガメシュはレンズ豆と麦のリゾットを作ったり、ラム肉シチューを作ったり、カブの煮込みスープを作ったりしていたんだよ。「美味しいものを食べたい!」というのは、人類の基本欲求のはずで、必ず「◯◯さんの絶品料理」というものがあったはずだ。そういうものをともかく知りたい。遠藤さん、是非アジア編を作ってください!
歴史の中に出てくる人物たちが食べていた料理を文献からおこし、現代の食材で再現したレシピ本。 以前著者の古代メソポタミアと古代ローマの料理再現イベントに行ってみたが、どれも美味しかった。 現代の食材では当時そのままの食事を再現することは難しいが、それに近いものを作って食べられる、というのは面白い。 歴...続きを読む史や人物のコラムもあり、そこから料理へとつながっていくので、どこか遠い存在の人たちが確かに生きた人間だったのだなぁと感じられる本だ。
世界の昔の料理の再現レシピ本。 古代ギリシャの料理に興味があって読んでみたが、苦手なコリアンダーやクミンを多用した味付け。 当時の文明最先端地域にスパイスが入るまで、塩とハーブしか調味料はないな、と納得。ちょっとした世界史の勉強にもなりました。古代ローマ時代から、何とか食べられそうな味付けが登場。
オリエントから近代にいたるまで、8つの時代の代表的料理を現在でもつくれるように再現レシピと解説で綴る本。歴史と料理が好きなら、かなり楽しめるはず。ルイ14世が大食漢だったとか、普通の歴史書にはでてきないトピックが多い。
レシピ本と言うにはあまりにしっかり歴史で、とても面白い。普段から料理をする人もしない人も楽しめると思う。写真を眺めて好きな時代を拾い読みして、気が向いたら揃いそうな材料の一品をやってみて、という休日ゆるゆる向けの本。
これまでの歴史の中で、人々はどんな料理を食べてきたのか。 文献に残るレシピや描写から、当時の味を想像し、再現を試みる。 古代のものは、当時の食材の流通状況との関係が興味深い。 我々の当たり前の食材や調味料がない状況で、どんな味付けをしていたのか。 15世紀以降はヨーロッパの料理発展史の実習的な面白さ...続きを読むがある。 各章のタイトルと時代は以下の通り。 1. ギルガメシュの計らい: 古代メソポタミア (紀元前3000-紀元前400年頃) 2. ソクラテスの腹ごしらえ: 古代ギリシャ(紀元前800-紀元400年頃) 3. カエサルの祝宴: 古代ローマ (紀元前600-紀元400年頃) 4. リチャード3世の愉しみ: 中世イングランド (15世紀) 5. レオナルド・ダ・ヴィンチの厨房: ルネサンス期イタリア (16世紀) 6. マリー・アントワネットの日常フランス・ブルボン期 (18世紀) 7. ユーゴーのごちそう会フランス・ナポレオン時代 (19世紀) 8. ビスマルクの遺言: プロイセン王国&ドイツ帝国 (19世紀後半) 6-7章では、フランス革命によって職を失った貴族のお抱え料理人がレストランを開くことによって、宮廷で培われた調理技術が庶民へと広まっていき、現代に至るフランス料理興隆の背景となっていることが実感できる。
様々な時代の料理を観て、当時を想像するのが楽しかった。 手に入るものを使って最大限に美味しい料理を作っていたのかと思うと、昔も今も食への向き合いかたはあまり変わらないのかもしれない。
雑学ネタとして面白い。 本格的な復元とは方向性が違うので、現実的なのが良い。 自分でも作れそうな気がしてくる。
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遠藤雅司
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